
St. Margaret's School(セント・マーガレッツ・スクール、通称SMS)は、カナダ・ブリティッシュコロンビア州の州都ビクトリアにある、バンクーバーアイランド唯一の女子校です。1908年創立という100年を超える歴史を持ち、バンクーバーアイランドで最も長く続く独立学校(インディペンデントスクール)としても知られています。対象はジュニアキンダーガーテンからGrade 12まで、ボーディング(寮)はGrade 7〜12の生徒を受け入れており、カナダ西海岸で唯一の女子ボーディングスクールという、他では代わりの見つからないポジションにある学校です。
SMSの教育の柱は「女子のリーダーシップ育成」。「カナダ初の女子STEM校」を掲げ、探究型・分野横断型の学びをすべての教科に織り込んでいます。Grade 11からは全員がIBディプロマ・プログラム(IBDP)に取り組み、BC州の卒業資格と国際バカロレア資格の両方を目指せるカリキュラム構成です。世界26カ国から生徒が集まる国際色豊かな環境でありながら、全校約450名という小規模校ならではの、一人ひとりに目が届くきめ細かなサポートも大きな魅力です。花と海に囲まれた治安の良い街ビクトリアで、娘さんを安心して預けられる環境を探しているご家庭に、ぜひ知っていただきたい学校です。
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「西海岸で女子校の寮」という条件で探すと、実はSMSしか選択肢がありません。それだけに学校側も女子教育のノウハウを100年以上蓄積してきており、思春期の女の子の学習面・生活面のケアは本当に手厚いです。STEM教育に力を入れている点も、理系に興味のある女の子には大きなチャンス。「女子校で落ち着いて学ばせたい」「治安の良い街がいい」というご家庭には、まず候補に入れていただきたい学校です。
| 正式名称 | St. Margaret's School(セント・マーガレッツ・スクール) |
| 所在地 | ブリティッシュコロンビア州 ビクトリア |
| 住所・地図 | 1080 Lucas Avenue, Victoria, BC V8X 3P7, Canada |
| 創立 | 1908年 |
| 生徒数 | 約450名(JK〜Grade 12) |
| 留学生比率 | 約20~25%程度 |
| 対象学年 | JK〜Grade 12(ボーディングはGrade 7〜12) |
| 入学時期 | 9月が基本(年度途中の入学は要相談) |
| 共学/別学 | 女子校 |
| カリキュラム | BC州カリキュラム(Dogwood Diploma)+IBディプロマ・プログラム(IB World School) |
| 寮の有無 | あり(Grade 7〜12。フルボーディングに加え5日制ボーディングも選択可) |
| 主な加盟 | TABS、FISA BC |
| ホームページ | https://www.stmarg.ca |
| 公式SNS |
SMSは1908年、イギリス出身のフェンウィック姉妹によって創立されました。以来110年以上にわたり一貫して女子教育に取り組んできた、カナダ西海岸を代表する女子校です。
学校が掲げるミッションは「女子の学びとリーダーシップ育成の国際的な拠点」であること。「女性には世界を変える力がある」という信念が学校文化の隅々にまで浸透しており、生徒会やクラブ運営、地域でのボランティア活動まで、あらゆる場面で生徒自身がリーダーシップを発揮する機会が用意されています。実際、女子校の卒業生は共学出身者よりもリーダーシップを経験する機会が多いという国際女子校連盟(ICGS)の調査データもあり、SMSはまさにそれを体現する学校といえます。
近年のSMSを特徴づけるのが「カナダ初の女子STEM校」という看板です。科学・技術・工学・数学を特別な科目として切り離すのではなく、探究型・分野横断型のアプローチをすべての学年・教科に組み込んでいるのが特徴で、ロボティクスやFIRST LEGOリーグ、STEMクラブといった課外活動も充実しています。女子校出身者は理系分野を専攻する割合が共学出身者の6倍というデータもあり、「女の子だから理系は…」という思い込みと無縁の環境で、のびのびと得意分野を伸ばせます。全校約450名・教師1人あたり生徒約7名という小規模環境も相まって、先生が一人ひとりの個性と進路希望を把握したうえで指導してくれる、面倒見の良さが光る学校です。

SMSがあるのは、ブリティッシュコロンビア州の州都ビクトリア。バンクーバーアイランドの南端に位置する人口約40万人(都市圏)の街で、「ガーデンシティ」の愛称で親しまれる、花と英国風の街並みが美しい都市です。カナダの中でも特に温暖な気候で知られ、冬でも雪はめったに降らず、夏は涼しく湿度が低いため、日本からの留学生にとっても過ごしやすい環境です。治安の良さはカナダ国内でも定評があり、州議事堂やロイヤルBC博物館、ビクトリア大学などを擁する落ち着いた文教都市でもあります。
キャンパスはビクトリア中心部から車で約15分の閑静な住宅街にあり、約22エーカー(約9万平方メートル)の緑豊かな敷地が広がります。都市の利便性と自然環境のバランスが良く、週末には市内でのショッピングや、ホエールウォッチング・カヤックといった西海岸ならではのアクティビティも楽しめます。アクセス面では、ビクトリア国際空港から車で約30分。バンクーバーからはフェリーで約1時間半、飛行機なら約25分と、日本からの乗り継ぎもスムーズです。バンクーバーの都会的な環境よりも、落ち着いた安全な街でじっくり学ばせたいというご家庭には理想的な立地といえるでしょう。

約22エーカーの敷地には、JKからGrade 12までの校舎、理科実験室やSTEM関連設備、アート・音楽スタジオ、体育館、屋外グラウンド、そしてボーディングハウス(寮棟)がコンパクトにまとまっています。教室棟から寮まで徒歩数分という距離感は、小規模校ならではの安心材料。放課後の補習やクラブ活動に参加しても、暗くなる前に安全に寮へ戻れます。
校内にはナースが常駐するヘルスセンターが設けられており、体調を崩したときも迅速に対応してもらえます。食事はプロのダイニングサービス(SAGE Dining)が提供しており、栄養バランスに配慮したメニューが日替わりで用意されるほか、アレルギーや宗教上の食事制限にも対応。育ち盛りの生徒たちの生活を支える設備が一通り揃っています。また、外部との提携プログラムも充実しており、バスケットボールではCanada Basketball公式のアカデミープログラム、バレエでは名門ビクトリア・アカデミー・オブ・バレエとの提携プログラムを校内外で受講できるなど、キャンパスの枠を超えた学びの環境が整っています。
実際のキャンパスをオンラインで360°見学できるバーチャルツアーです。教室や寮、施設の雰囲気を、来校前にご自宅からご覧いただけます。下の画面をドラッグ・スクロールして、校内を歩いてみてください。
SMSのボーディングプログラムはGrade 7〜12の女子を対象とし、世界中から集まった生徒たちが「第二の我が家」として共同生活を送っています。
寮費には食事・洗濯・寮室でのインターネット利用・生活指導スタッフによる見守り・ヘルスセンターの利用がすべて含まれており、女子だけの環境ということもあって、保護者の方から「安心して送り出せる」と評価される生活環境です。ハウスペアレントや寮スタッフが24時間体制でサポートし、学習時間(スタディアワー)の管理から週末の外出管理まで、年齢に応じたルールできめ細かく見守ります。

部屋のレイアウト
週末は退屈する暇がないほどアクティビティが豊富です。ハイキング、カヤック、スキー、ホエールウォッチングといったバンクーバーアイランドの自然を満喫するプログラムから、ミニゴルフやトランポリンパークなどの気軽なお出かけまで、寮生活ならではの思い出づくりの機会が毎週用意されています。また、Grade 7〜12の全生徒が参加する「アウトウィーク(Outweek)」では、ストラスコナ州立公園のロッジに1週間滞在し、海から山までバンクーバーアイランドの大自然を舞台にしたアウトドア教育を体験します。こうした共同体験を通じて、国籍を超えた一生ものの友情が育まれていきます。
SMSでは月〜金のみ寮で過ごし、週末は家庭で過ごす「5日制ボーディング」も用意されています(費用はフルボーディングの80%)。バンクーバーやシアトル方面にご家族・親戚がいる場合に人気のオプションです。
小規模校ながら、SMSの課外活動は驚くほど多彩です。スポーツはバスケットボール、バレーボール、サッカー、ラグビー、バドミントン、クロスカントリー、陸上、水泳、そして西海岸らしいローイング(ボート競技)など約10種目のチームが活動しています。
女子校なので、すべてのチームで主役は当然女子。共学校では男子中心になりがちなスポーツでも、遠慮なく挑戦できるのが女子校の良さです。前述のCanada Basketball提携アカデミーやバレエの提携プログラムなど、本格的に競技に打ち込みたい生徒向けの選択肢もあります。

提供している主なアスレチック系クラブ
クラブ活動は40以上。ロボティクス、FIRST LEGOリーグ、STEMクラブ、模擬国連(Model UN)、ディベート、ジャーナリズム・ライティング、グリークラブ、演劇、写真、環境保護のグリーンクラブ、地域貢献のアウトリーチクラブなど、知的好奇心を刺激する活動が揃っています。
芸術分野もバンド、合唱、ジャズ、演劇、スタジオアート、デザインなど幅広く、勉強・スポーツ・芸術のバランスの取れた学校生活を送れます。クラブや生徒会の運営はリーダーシップ教育の実践の場でもあり、「小さな学校だからこそ、全員に役割と出番がある」というSMSの教育哲学が課外活動にも貫かれています。
カナダの私立校をスポーツの視点から選びたい方は、スポーツで選ぶカナダ高校留学の特集記事もあわせてご覧ください。
SMSはBC州教育省認定の独立学校として、州カリキュラムに基づくDogwood Diploma(BC州高校卒業資格)の取得を基本としながら、国際バカロレア(IB)World SchoolとしてIBディプロマ・プログラム(IBDP)を提供しています。
SMSの特徴は、Grade 11になると全生徒が自動的にIBDPに登録されること。IBを一部の成績上位者だけのものにせず、全員がIBの学びに挑戦するという方針で、BC州の卒業資格とIB資格の両方を目指せるダブルディプロマ体制になっています。中等学年(Grade 6〜10)についてもIB中等教育プログラム(MYP)の導入を進めており、探究型学習が学校全体で一貫しています。
IBDPでは、フランス語・スペイン語などの語学、歴史・グローバル政治、生物・化学・物理・環境システム、数学(Analysis and Approaches/Applications and Interpretation)、ビジュアルアートなど、少人数校とは思えない幅広い科目が開講されています。
そしてSMSの学びを底で支えるのがSTEM教育です。「カナダ初の女子STEM校」として、教科の垣根を越えた探究プロジェクトを日常の授業に組み込み、失敗を恐れず試行錯誤する姿勢を育てます。英語力がまだ発展途上の留学生には、後述のELL(英語学習者向け)プログラムが用意されており、英語力に応じた段階的なサポートを受けながら本科目の学習を進められる仕組みです。
IBディプロマ・プログラムの仕組みやメリットについては、IBの解説記事で詳しくご紹介しています。BC州の卒業資格についてはDogwood Diplomaの解説記事をご覧ください。
SMSの卒業生の進学先は、カナダ国内のトップ大学はもちろん、アメリカやイギリスの名門大学にまで広がっています。近年(2022〜2024年)の実績には、コロンビア大学、ハーバード・カレッジ、ジョンズ・ホプキンス大学、ブラウン大学、ジョージタウン大学、UCLAといった米国の超難関校の名前が並びます。全校約450名の小規模校からこれだけの進学実績が出るのは、IBディプロマの学びの質と、一人ひとりに寄り添う進学指導の賜物といえるでしょう。世界の大学で高く評価されるIB資格を全員が目指すカリキュラムのため、進学先の選択肢が自然と世界に広がるのもSMSの強みです。
進学カウンセラーは早い段階から生徒と面談を重ね、興味・適性に合った進路を一緒に描いていきます。特に理系分野への進学に強く、卒業生はエンジニアリングや医学系の学部で存在感を示しています。大学出願にあたってはエッセイ指導や推薦状の準備、出願スケジュール管理まで学校がしっかり伴走するので、留学生でも安心して出願プロセスに臨めます。なお、こうした難関大学への進学実績は年度により変動しますので、最新の進学実績は学校の公式情報をご確認ください。

世界26カ国から生徒を受け入れてきたSMSには、留学生サポートのノウハウが豊富に蓄積されています。その中核がELL(English Language Learning)プログラムです。入学時のアセスメントに基づいて一人ひとりのレベルに合ったサポートが設計され、通常授業内での英語サポート(プッシュイン)、取り出し授業(プルアウト)、夜間のチュートリアル、個別指導まで、多層的な英語支援を受けられます。IELTS対策コースや翻訳サービスまでプログラムに含まれており、英語力に不安がある状態からのスタートでも、段階を踏んで本科目の学習に移行していける仕組みです。
- ELLプログラム:アセスメントに基づく個別設計。授業内サポート・取り出し授業・夜間チュートリアル・個別指導・IELTS対策まで多層的に支援
- 医療・健康面:ナース常駐のヘルスセンター。BC州外からの生徒には学校経由で医療保険を手配
- 生活サポート:寮スタッフによる24時間体制の見守り。食事・洗濯込みの寮生活で、生活面の負担を最小限に
- 国際コミュニティ:世界26カ国から生徒が在籍。留学生が「特別な存在」ではなく「当たり前の仲間」として溶け込める環境

娘さんを海外に送り出すご家庭が心配されるのは、やはり生活面の安全と心のケアです。SMSは女子だけの小さなコミュニティなので、生徒の変化に先生や寮スタッフが気づくのが早い。英語サポートも「ELLの授業を受けて終わり」ではなく、夜のチュートリアルや個別指導まで組み合わせて設計してくれます。「英語はこれから、でも挑戦させたい」というご相談にも自信を持っておすすめできる学校ですね。
最新の費用については、以下をご確認ください。学費・寮費・諸経費を含む詳細や、ELLプログラム費用・奨学金制度(エントランス・スカラシップ)については、お気軽にお問い合わせください。






