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2026-01-07

私立高校と公立高校の違い

カナダの高校留学の検討で最初に突き当たる壁が「公立(Public)」と「私立(Private)」のどちらを選ぶかという選択です。

カナダは公立教育の質が非常に高いことで知られていますが、一方で留学生へのサポート体制や大学進学実績においては、私立校が圧倒的な優位性を持ちます。

本記事では、進学支援、教育の質、入学の柔軟性など、5つの重要なポイントで両者を比較・吟味します。

1. 教育の質とクラス人数

公立高校
教育方針の根底にあるのは「ダイバーシティ(多様性)」と「インクルージョン(包括性)」です。多様な経済背景、人種、能力を持つ生徒が共に学びます。
一方で1クラス25~30名、学校全体では1000名以上など、集団学習が基本です。また留学生を受け入れてはいますが、留学生が前提のシステムではありません。英語が未熟なうちは授業についていくのが難しいというリスクもあります。

私立高校
教育の質が「学校のブランド」に直結するため、カリキュラムの改善サイクルが速いのが特徴で、AP(Advanced Placement)やIB(国際バカロレア)の導入、そして現在はSTEM(STEAM)を取り入れている学校が増加しています。
1クラス10~20名の少人数制が主流で、教師の目が届きやすく、質問しやすい環境です。難関大学進学に有利なプログラムが充実している学校が多いのが特徴です。

さらに学校によって、余裕のある学生は多くの単位を取得し、早めの卒業または大学の単位取得にもチャレンジ出来るオプションを用意しています。留学生の多様なアカデミック・ニーズを受け止めています。

2. 大学進学の支援体制:受け身のサポートか、攻めのサポートか

もっとも大きな違いが出るのが、卒業後の進路サポートです。

公立高校
進学カウンセラー1人が数百名の生徒を担当します。希望者にはアドバイスが提供されますが、基本は「単位取得の管理」が中心で、大学選びや願書作成は、生徒が自主的に動く必要があります。進学よりも「卒業」を目標とした支援体制です。

私立高校
多くの私立高校は、大学進学を目標とした支援体制に力を入れています。進路戦略、出願対策、大学とのコネクションといった学校の援助が学生の進学を支えます。

通常は大学進学専門のアドバイザーが在籍。教師・生徒間の距離が近いため、一人ひとりの志望校に合わせたエッセイ(志望理由書)の添削や、推薦状の準備、面接対策までマンツーマンに近い形で伴走します。統計(Statistics Canada)によると、23歳時点での大学卒業率は、私立校出身者(約35%)が公立校出身者(約21%)を大きく上回っています

3.留学生サポート体制

現実に留学がスタートすると「言葉が通じない」「友達ができない」「食事が合わない」といった、留学生ならではの壁に必ず直面します。公立と私立では、このような留学生固有の悩みを支える体制に大きな違いがあります。

公立高校:標準的なESLクラスや英語補習はありますが、人数が多いため個別指導・サポートとは異なります。英語力は現地の同級生とのコミュニケーションに直結しますので、英語の壁を越えてコミュニティに飛び込む積極性が求められます。

私立高校:多くの学校は、英語力が十分でない学生のサポートや育成の専門家と言っても過言ではありません「英語を学ぶ」だけでなく、「英語で授業を理解するためのサポート」が充実しています。放課後の無料チューター(家庭教師)制度や、少人数クラスでのきめ細かなフォローで、「英語」と「学業」を同時並行で伸ばすサポート体制があります。

また多くの私立校(特にボーディングスクール)では放課後や週末もアクティビティが用意されていますので、自動的に学生の輪・コミュニティへ参加する事になります。

4. 入学タイミングの柔軟性

日本の教育課程(3月卒業)からスムーズに移行したい場合、入学時期は重要です。

公立高校
基本は9月と2月の年2回。出願期限も半年以上前に締め切られることが多く、早めの準備が欠かせません。

私立高校
9月・1月・5月など、年3学期制を採用している学校もあり、入学タイミングが非常に柔軟です(学校によっては年5回以上の学校もあります)。日本の高校を中途退学してすぐに編入したいといったケースにも対応しやすいのがメリットです。

比較表:カナダ公立 vs 私立
比較項目 カナダ公立高校 カナダ私立高校
学費 低〜中
$17,000前後/年
中〜高(合理的)
$20,000~30,000前後/年
教育の質・個別性 △(地域により差) ◎(進学実績・少人数)
入学の柔軟性 △(2回) ◎(3回以上・相談可)
寮・生活サポート △(基本ホームステイ) ◎(寮あり・充実)
安全性・環境 ◎(治安良好・多文化)
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