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2026-02-10

私立高校と公立高校の違い

カナダの高校留学の検討で最初の迷いとなるのが「公立(Public)」と「私立(Private)」のどちらを選ぶかという選択です。

カナダは公立教育の質が高いことで知られていますが、一方で留学生へのサポート体制や大学進学においては、私立校が圧倒的な優位性を持ちます。

本記事では、進学支援、教育の質、入学の柔軟性など、重要なポイントで両者を比較・吟味します。

1. 教育の質とクラス人数

公立高校

教育方針の根底にあるのは「ダイバーシティ(多様性)」と「インクルージョン(包括性)」です。多様な経済背景、人種、能力を持つ生徒が共に学びます。
一方で1クラス25~30名、学校全体では1000名以上など、集団学習が基本です。また留学生を受け入れてはいますが、留学生が前提のシステムではありません。英語が未熟なうちは授業についていくのが難しいという面もあります。

私立高校

教育の質が「学校のブランド」に直結するため、カリキュラムの改善サイクルが速いのが特徴で、AP(Advanced Placement)IB(国際バカロレア)の導入、そして現在はSTEM(STEAM)を取り入れている学校が増加しています。
1クラス10~20名の少人数制が主流で、教師の目が届きやすく、質問しやすい環境です。大学進学に有利なプログラムが充実している学校が多いのが特徴です。

さらに学校によって、余裕のある学生は多くの単位を取得し、早めの卒業または大学の単位取得にもチャレンジ出来るオプションを用意しています。留学生の多様なニーズを受け止めています。

2. 大学進学の支援体制:受け身のサポートか、攻めのサポートか

もっとも大きな違いが出るのが、卒業後の進路サポートです。

公立高校

カナダ人には、実質高校までが義務教育と広く捉えられています。従って公立高校は進学が目的ではなく、広く平等に教育が提供される事が大きな使命の一つです。その為、大学進学に関してはサポートはあるものの、限定的なケースも多いと言えます。

大規模な学校は1000~2000人いる学校もあり、例えば進学カウンセラー1人が数百名の生徒を担当する事もあります。希望者にはアドバイスが提供されますが、基本は「単位取得の管理」が中心で、大学選びや願書作成は、生徒が自主的に動く必要があります。進学よりも「卒業」を目標とした支援体制です。

私立高校

多くの私立高校は、大学進学を目標とした支援体制に力を入れています。進路戦略、出願対策、大学とのコネクションといった学校の援助が学生の進学を支えます。

通常は大学進学専門のアドバイザーが在籍。教師・生徒間の距離が近いため、一人ひとりの志望校に合わせたエッセイ(志望理由書)の添削や、推薦状の準備、面接対策までマンツーマンに近い形で伴走します。統計(Statistics Canada)によると、23歳時点での大学卒業率は、私立校出身者(約35%)が公立校出身者(約21%)を大きく上回っています

3.留学生サポート体制

現実に留学がスタートすると「言葉が通じない」「友達ができない」「食事が合わない」といった、留学生ならではの壁に必ず直面します。公立と私立では、このような留学生固有の悩みを支える体制に大きな違いがあります。

公立高校

標準的なESLクラスや英語補習はありますが、個別指導・サポートをするような性質ではありません。英語力は現地の同級生とのコミュニケーションに直結しますので、英語の壁を越えてコミュニティに飛び込む積極性が求められます。

私立高校

多くの学校は、英語力が十分でない学生のサポートや育成の専門家と言っても過言ではありません「英語を学ぶ」だけでなく、「英語で授業を理解するためのサポート」が充実しています。放課後の無料チューター(家庭教師)制度や、少人数クラスでのきめ細かなフォローで、「英語」と「学業」を同時並行で伸ばすサポート体制があります。

また多くの私立校(特にボーディングスクール)では放課後や週末もアクティビティが用意されていますので、自動的に学生の輪・コミュニティへ参加する事になります。

4. 入学タイミングの柔軟性

日本の教育課程(3月卒業)からスムーズに移行したい場合、入学時期は重要です。

公立高校

基本は9月と2月の年2回。出願期限も半年以上前に締め切られることが多く、早めの準備が欠かせません。

私立高校

9月・1月・5月など、年3学期制を採用している学校もあり、入学タイミングが非常に柔軟です(学校によっては年5回以上の学校もあります)。日本の高校を中途退学してすぐに編入したいといったケースにも対応しやすいのがメリットです。

5.入学手続き

公立高校

公立校は各地域の教育委員会(School District/Board)が管理しているため、まず教育委員会に申請する必要があります。希望する学校を直接選べないケースも多く、教育委員会が空き状況や居住地域に基づいて学校を割り当てることがあります。

また公立校は基本的に地域住民のための学校です。留学生の受け入れには制限があり、特定の地域に滞在先(ホームステイや保護者の住居)を確保する必要があります。希望する学校のあるエリアに滞在先がない場合、その学校には通えない可能性もあります。

  1. 教育委員会への申請
  2. 学校の空き状況確認
  3. ホームステイ先の手配(多くの場合、教育委員会指定)
  4. 最終的な学校配置の決定

私立高校

シンプルで柔軟な入学プロセス

私立校は学校へ直接出願ができます。教育委員会を経由する必要がなく、希望する学校と直接やり取りができるため、プロセスがとにかく明快です。

書類審査や面接を経て、学校が直接合否を判断します。公立校のような複数機関の調整が不要なため、入学決定までのスピードが速いのが特徴です。

また居住地域に関係なく入学できますが、学校が寮を持っている場合が多く、滞在先についての手続き・検討・リサーチといった手間や心配がありません。

公立・私立の比較表

比較表:カナダ公立 vs 私立
比較項目 カナダ公立高校 カナダ私立高校
学費 低〜中
$17,000前後/年
中〜高(合理的)
$20,000~30,000前後/年
教育の質・個別性 △ 地域により差 ◎ 進学実績・少人数
入学タイミング △ 1~2回 ◎ 3回以上あり
入学手続き △ 多段式の承認プロセス ◎ シンプルで明快
大学進学サポート △  受け身の支援体制 ◎ 攻めの支援体制
寮・生活 △ 基本ホームステイ ◎ 寮あり・充実
安全性・環境 ◎ 治安良好・多文化

ご相談・お問合せ

カナダの私立高校について、ご質問・ご関心のある方はどうぞ気軽にフォームよりご連絡下さい。担当のカウンセラーよりお返事を致します。

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