
カナダの私立高校が開催するサマーキャンプは、夏休みを利用して「本物のカナダ留学体験」を手軽に試せるプログラムです。語学力に関係なく参加できるものから、本格的な英語学習・スポーツ・リーダーシップ研修まで、内容は学校によって様々。
留学前の「お試し」として使う家庭もあれば、毎夏通い続けるリピーターも多く、日本人の間でも注目度が高まっています。
カナダ私立高校サマーキャンプの基本
学校によっては6月末〜
1週単位で選べる学校が多い
学校・プログラムにより異なる
多国籍環境が最大の特徴
なぜ私立高校のサマーキャンプなのか

Ashbury College
私立高校が開催するサマーキャンプは、一般の語学学校やサマーキャンプ専門会社のプログラムとは異なり、学校の施設・教員・寮を使って運営されるのが最大の特徴です。
広大なグラウンド・プール・アリーナ・寄宿舎といった私立校ならではの設備が、夏のプログラムにもそのまま使われます。授業後には課外活動・スポーツ・レクリエーションが組まれており、単なる語学研修を超えた「学校生活の疑似体験」ができます。
また、参加者の多くが世界各地からの留学生です。日本人同士で固まりがちな語学学校と異なり、学校の寮での共同生活を通じて自然と多国籍な友人ができる点は、子どもの国際感覚を育む上で大きな価値があります。
プログラムの種類
| 種別 | 内容 | 向いている参加者 |
|---|---|---|
| 英語集中プログラム(ESL型) | 午前中は英語クラス(レベル別)、午後は課外活動・スポーツ。英語を使う環境に慣れることが目的 | 英語力が不安な初心者。まず留学の雰囲気を知りたい中学生〜高校生 |
| アカデミック型 | 数学・理科・ライティングなど特定科目の強化。高校単位として認定されるコースを持つ学校もある | 学力向上・単位先取りを目的とする高校生 |
| スポーツ特化型 | サッカー・バスケ・ホッケー・ラクロスなど特定競技の集中トレーニング。プロコーチが指導するケースも | 特定スポーツを本格的に強化したい生徒 |
| リーダーシップ・総合型 | 英語授業+課外活動+リーダーシッププログラムを組み合わせた総合キャンプ。大学受験の準備にもなる | 英語力があり、人間的成長・大学準備を重視する高校生 |
| アーツ・クリエイティブ型 | 演劇・美術・音楽・映像制作など。英語を使いながら表現活動を楽しむ | スポーツより芸術・創作に興味がある生徒 |
費用の目安
プログラムの種類・期間・寮滞在の有無によって幅がありますが、一般的な目安は以下の通りです。なお私立高校開催のキャンプは一般的に最低2週間からの選択が多く、学校によっては3週間以上、または4週間のみの場合もあります。
| 期間 | 料金(滞在費込み) | ポイント |
|---|---|---|
| 2週間 | CAD $4,750〜$5,000程度 | ・名門伝統校などは料金設定が高めになる傾向があります ・料金には通常、滞在費・食事・アクティビティ参加費が全て含まれます ・保険も含まれる場合がありますが学校により異なる場合があります |
| 3週間 | CAD $6,000~6,500程度 | |
| 4週間 | CAD $7,000〜$8,000程度 |

サマーキャンプは「留学のお試し」として使われることが多いですが、実際に参加した子たちを見ていると、それ以上の収穫があるケースが多いです。英語がほとんど話せない状態で参加して、2〜3週間後には積極的に話しかけるようになっている。環境の力と、同年代の国際生徒たちからの刺激が大きいんですね。「サマーキャンプが人生を変えた」という話は大げさでなく、実際にあります。
学校別サマーキャンプ詳細紹介
マイルストーンが把握しているサマーキャンプを提供する学校を詳しくご紹介します。プログラム内容・費用・期間は年度ごとに変更になる場合があります。最新情報は各校の公式サイトまたはマイルストーンにお問い合わせください。
ノースバンクーバーのウォーターフロントに位置するBodwellのサマーキャンプは、英語学習と多彩なアクティビティを組み合わせた総合プログラムです。午前中はレベル別英語クラス、午後はスポーツ・アーツ・課外活動と、バランスの取れたスケジュールが組まれています。バンクーバー近郊という立地を活かし、バンクーバー市内観光・グラウスマウンテン・キャピラノ吊り橋などへの課外遠足もプログラムに含まれています。カナダの自然・文化を五感で体験できる点が、バンクーバー周辺では他の学校にない強みです。
人気のサマーキャンププログラムに加え、13歳以上でかつ英語力が一定あるお子さんは「Global Citizenship」「STEM」の上級2クラスも用意されています。ディベートやリーダーシップをテーマとしたクラス、またはサイエンスやテクノロジーのクラスに興味があるお子さんが、英語を通してさらに関心を深める環境を用意しています。
公式サイト:summer.bodwell.edu
ブロンテカレッジは全寮制・男女共学の私立学校で、1996年からサマーキャンプを初め、世界中の若者が参加をしています。楽しみながら英語力向上を目指す英語学習キャンプ、学習に重点を置いた数学・サイエンスキャンプの2種類を夏の間に提供しています。
サマーキャンプのプログラムは参加者一人ひとりにしっかりと目が行き届くようになっています。すべてのキャンプには授業費用(約3時間)、滞在費、食費、健康保険、アクティビティ、週末の校外学習費用が含まれます。
課外活動ではトロント市内への遠足・ナイアガラの滝見学など、オンタリオ州の観光スポットへのアクセスも好評です。英語力ゼロからでも参加できるESLクラスと、中上級者向けの数学・サイエンス系ラスの両方が用意されているため、英語レベルにあわせた選択肢も魅力です。
1891年創立の名門Ashbury Collegeは、Ottawa(オタワ)のRockcliffe Park地区という首都の中心に位置します。サマープログラムは「サマーキャンプ」「アカデミックワークショップ」「単位取得クレジットコース」の3カテゴリで構成されており、目的に合わせて組み合わせが可能です。
サマーキャンプは演劇・美術・ロボティクス・マルチスポーツ・アドベンチャーなど多彩なジャンルで展開されます。アカデミックワークショップは次の学年への準備や苦手科目の強化を目的としており、クレジットコースでは数学・理科・社会・キャリアなどのオンタリオ州高校単位を夏期に取得できます。単位コースのキャンパス内ボーディングプログラムも提供されており、地方からの参加者も安心して滞在できます。
カナダの首都・オタワという立地は他のキャンプにない強みで、国会議事堂・国立博物館・リドーカナル・外国大使館が集まる国際的な環境の中でキャンパスライフが送れます。IB・CAIS・Round Squareの3認定を持つ学校が提供するプログラムとして、質の高さも評価されています。
公式サイト:ashbury.ca/summer/
1842年創立の歴史あるPickering Collegeは、複数のサマープログラムを並行して提供しています。幼稚園~グレード10の「Discovery Summer Day Camp」はメインキャンパスと野外教育キャンパスであるブルー&シルバーファームの両方で開催され、ダイナミックで没入感のある環境で参加意欲を高めます。自然体験アクティビティ、スポーツ、ゲーム、アート、STEMチャレンジ、リーダーシップ育成など、多岐にわたるプログラムをご用意しています
ESLサマーキャンプは、英語圏へ進学を希望する12歳から16歳までの生徒向けに特別に設計されています。寮、食堂、学習施設、運動施設、社交施設を活用し、社会意識、自信、そして未来を切り拓くためのスキルを身につけられるよう支援することに重点を置いています。
フラッグシッププログラムである「Global Leadership Summer Camp」は、英語学習・リーダーシップ開発・国際交流を組み合わせた寄宿型の総合キャンプで、ディスカッション・プレゼンテーション・グループプロジェクトなど、大学・社会で必要とされる実践的なスキルを英語で鍛えます。
公式サイト:pickeringcollege.on.ca/discovery-programs/esl-summer-camp
バンクーバー島のショーニガン湖畔というカナダ屈指の自然環境に位置するShawnigan Lake Schoolは、スポーツ特化型のサマーキャンプを展開しています。圧巻なのが、マンチェスター・シティFC公式コーチによるサッカーキャンプです。「Beautiful Football」と呼ばれる攻撃的・技術重視のスタイルで、オンフィールドとオフフィールドの両面からプレーヤーとしての成長を促します。
オーバーナイトキャンプ(CAD $1,600)には5泊の宿泊・1日3食・夜のアクティビティ・キャンプTシャツが含まれます。湖での水泳・カヤック・夕暮れのキャンプファイヤーなど、自然の中でのキャンプ体験もプログラムの一部です。L&E World Campsやディベートキャンプとも提携しており、スポーツ以外のプログラム展開も行っています。
90エーカーを超えるキャンパスと世界水準のアスレチック施設(複数グラウンド・体育館・ウェイトルーム)が夏のキャンプに全面開放されるため、施設環境はカナダのサマーキャンプの中でも際立って充実しています。
ビクトリア屈指の名門校St. Michaels University School(SMUS)は、「SMUS Camps」として夏休みだけでなく冬・春休みにも多彩なキャンプを展開しています。「Learn・Discover・Create(学ぶ・発見する・創る)」を基本理念に、手を動かしながら学ぶ体験型プログラムを得意としています。
デイキャンプとオーバーナイトキャンプの両方を提供しており、参加者の生活環境に合わせて選択可能です。スポーツ・アーツ・アカデミック・リーダーシップなど多ジャンルのプログラムが揃い、専門インストラクターによる質の高い指導が特徴です。特にキャンパーの全体的なウェルビーイング(心身の健全な発達)を重視した設計は、SMUSの教育理念がキャンプ運営にも反映されている表れです。
ビクトリアという世界的に美しいと評される都市に位置するため、キャンプ期間中の生活環境そのものが参加者にとって特別な体験になります。治安・気候・自然環境の全てが揃ったビクトリアでの寮生活は、多くのリピーターを生んでいます。
公式サイト:smus.ca/camps
その他のサマーキャンプ提供校
以下の学校も、日本人家庭から関心の高いサマーキャンプを提供しています。
カナダ最大規模のインター型私立高校が提供するサマーキャンプ。大規模な寮設備と全寮制の運営ノウハウを活かし、英語学習・スポーツ・アクティビティを組み合わせたプログラムを展開。カナダの多文化環境を体感できる。
トロント近郊都市バーリントンに位置する立高校が提供するサマーキャンプ。歴史的で石造りのキャンパスと、グラウンドやファームなどを有した、カナダでも屈指の広大な敷地面積を最大活用した、体験型のキャンプが魅力。
トロント郊外マーカムのインター型校が提供するサマープログラム。英語学習とアカデミックな要素を組み合わせた内容で、トロント近郊という立地を活かした市内アクティビティも充実。アジア系コミュニティが多い地域のため、日本人も安心して参加しやすい環境。
ビクトリア近郊のIB専業私立校が提供するサマープログラム。IBの教育哲学を背景とした探究型・体験型の学びが特徴で、通常のキャンプとは一味違う知的刺激のある夏を過ごせる。自然豊かなビクトリア近郊の環境も魅力。
カナダ屈指の名門全寮制校のキャンパスで体験するサマーボーディングプログラム。90エーカーの広大なキャンパス・アイスリンク・複数のグラウンドといった世界水準の施設が夏も全面開放される。正規入学前の学校体験としても最適。
トロント市内のインター型私立校が提供するサマーキャンプ。現地校へ入学・進学する、またはしたい学生向けの準備コースの位置づけで、授業についていくための英語力強化や、学科の勉強などを通して、9月からの準備を万全に進める。
サマーキャンプを選ぶときのポイント
- 目的を明確にする――英語力向上・友達づくり・スポーツ強化・正規入学の下見、など目的によって最適な学校は変わる
- デイキャンプかオーバーナイトか――初めてのカナダ滞在であれば、寮生活を体験できるオーバーナイトの方が得るものが大きい場合が多くお勧め。
- 英語力の条件を確認――ESL型はゼロから参加可能だが、リーダーシップ型・アカデミック型は中級以上の英語力が求められることが多い
- 開催期間・時期を早めに確認――人気プログラムは定員が早期に埋まる。特にShawnigan LakeのManchester Cityキャンプなどスポーツ特化型は競争率が高い

サマーキャンプは申し込みのタイミングが非常に重要です。特に人気校のプログラムは年明け〜春の時点で定員が埋まることもあります。「夏に行かせたい」と思ったら、遅くとも3〜4月までに動き始めることをお勧めします。マイルストーンでは各校のキャンプ申し込みサポートも行っていますのでお気軽にご相談ください。




