
カナダ・オンタリオ州の小さな村メリックビルに位置するFulford Academy(フルフォード・アカデミー)は、「Large enough to make a difference, small enough to care(違いを生み出せるほど大きく、気にかけられるほど小さく)」という理念のもと、2002年に設立された共学のデイ・ボーディングスクールです。平均クラスサイズ12名という少人数制のもと、生徒一人ひとりに合わせた個別指導(差別化教育)を徹底し、オンタリオ州の卒業資格であるOSSD(Ontario Secondary School Diploma)取得を目指します。
世界各国からの留学生とカナダ人生徒が共に学ぶ国際色豊かな環境でありながら、大都市トロントの喧騒から離れた、ユネスコ世界遺産にも登録されているリドー運河沿いの落ち着いた小さな町にキャンパスを構えているのが大きな特徴です。首都オタワへは車で約1時間というアクセスの良さも魅力の一つです。

大規模な名門ボーディングスクールも魅力的ですが、Fulford Academyのような少人数制の学校には、また違った良さがありますね。平均12名というクラスサイズは、正直かなり手厚い部類です。『まずは英語力を伸ばしてから本格的な学業に入りたい』というお子さんには、じっくり向き合ってもらえる環境としてお勧めです。日本人の受け入れ実績もある学校です。
基本情報
| 正式名称 | Fulford Academy(フルフォード・アカデミー) |
| 所在地 | オンタリオ州 メリックビル |
| 住所・地図 | 118 Main Street East, Merrickville, ON K0G 1N0 |
| 創立 | 2002年 |
| 生徒数 | 60人前後 |
| 留学生比率 | 70~80% |
| 対象学年 | Grade 9〜12(ESLファウンデーションプログラム・大学進学準備コース等を含む) |
| 入学時期 | 9月(秋学期)/2月(冬学期)の年2回。各学期4単位を履修する2学期制 |
| 共学/別学 | 共学 |
| カリキュラム | OSSD(オンタリオ州高校卒業資格) |
| 寮の有無 | あり(通学生・寮生の両方を受け入れ。下級生は3人部屋、上級生は2人部屋) |
| ホームページ | https://www.fulfordacademy.com/ |
| 公式SNS |
学校の概要と特徴
Fulford Academyの最大の特徴は、なんといってもその少人数制にあります。
平均クラスサイズは12名程度で、1単位あたり140時間という手厚い授業時間を確保しながら、教師が生徒一人ひとりの学習スタイル・ペース・理解度に合わせて指導内容を調整する「アカデミック・ディファレンシエーション(学習内容の個別最適化)」というアプローチを重視しています。
単に人数が少ないだけでなく、それぞれの生徒に必要な支援やチャレンジの機会を意図的に設計している点が特徴的です。

校長のMrs. Sarah Wilson-MacMillanさん
もう一つの大きな特徴が、秋・冬の年2回入学が可能という柔軟な学事日程です。多くの私立校が通年プログラムのみを提供する中、Fulford Academyでは9月開始の秋学期に加えて2月開始の冬学期も用意されており、それぞれ4単位ずつを履修する仕組みになっています。日本の学校暦との兼ね合いで9月入学のタイミングを逃してしまったご家庭にも、比較的柔軟に対応できる体制と言えるでしょう。
創立から20年以上にわたり、「Large enough to make a difference, small enough to care」という理念を掲げ続けており、学校規模を無理に拡大せず、家庭的な雰囲気を保ちながら教育の質を追求してきた点も、Fulford Academyらしさの一つです。
Fulford Academyのもう一つの特徴は、入学にあたって厳しい成績ラインや試験の合格基準を前提としていない点です。公立高校や、生徒数の多い大規模な私立校での留学がうまくいかなかった、あるいは学業面で不安を感じているお子さんにも、まずは相談してほしいという受け入れ姿勢を明確に打ち出しています。少人数制ならではのきめ細やかな指導体制を前提に、幅広い学習ニーズやスタート地点の生徒を迎え入れる懐の深さは、他校にはあまり見られないFulford Academyらしい特徴と言えるでしょう。
ロケーション

Fulford Academyがあるメリックビルは、オンタリオ州の州都トロントから東へ離れた、セントローレンス川流域に位置する小さな村です。ユネスコ世界遺産に登録されているリドー運河沿いの美しい町並みで知られ、歴史的建造物が保存された治安の良い落ち着いた環境が広がっています。生徒たちは大都市の喧騒から離れて、学業に集中しやすい環境で学校生活を送ることができます。
一方で、カナダの首都オタワへは車で約1時間という好立地でもあります。週末や長期休暇にはオタワの国会議事堂や博物館、美術館などを訪れる校外学習の機会も設けられており、田舎町の落ち着きと都市部へのアクセスの良さを両立している点が魅力です。近隣にはモントリオールやキングストンといった都市もあり、プロスポーツ観戦などの遠征も行われています。
冬は雪に恵まれた気候となるため、近郊でのスキーやスノーボード、リドー運河でのスケートといったカナダらしいウィンターアクティビティも学校生活の一部として体験できます。
キャンパス・施設
Fulford Academyのキャンパスは、もともとホテル兼カンファレンスセンターとして使われていた建物を改装したもので、他の学校にはないユニークで温かみのある雰囲気が特徴です。明るく開放的な教室が用意されており、生徒が学習に集中しやすいレイアウトが工夫されています。
共用スペースも充実しており、大画面テレビやゲーム機を備えたラウンジ、ビリヤード台や卓球台のあるゲームルーム、ウェイトルーム、ピアノの設置されたスペースなどがあります。屋外にはバスケットボールコートを含む運動スペースも整備されており、勉強と息抜きのバランスが取りやすい環境です。


また、ダイニングホールでは専属のシェフが日替わりで栄養バランスの取れた食事を用意しており、ベジタリアン・グルテンフリー・ハラルなど多様な食事ニーズにも対応しています。家庭的な雰囲気の中で食事を通じて生徒同士や教職員との交流が生まれる場としても機能しています。


寮・生活環境
Fulford Academyの寮の各部屋は最大39平方メートルというゆとりのある広さで、4点式のバスルームが完備されたエンスイート仕様、さらに個別の空調管理も可能です。


下級生(ジュニア)は3人部屋、上級生(シニア)は2人部屋という構成になっており、学年が上がるにつれてプライベート空間が広がっていく仕組みです。ベッドはダブルサイズまたはツインサイズの組み合わせで、部屋のレイアウトによって異なります。
生活面での安心材料として大きいのが、24時間体制の寮スタッフによる見守りです。学習面のサポートが必要なとき、カナダでの生活に慣れずに不安を感じているとき、単に話を聞いてほしいときなど、いつでもスタッフに相談できる体制が整っています。安全性を確保しながらも生徒の自立心を育てることを重視した設計です。
また、生徒・教職員全員が「Beatty House」「Clarence House」「Green House」「Jones House」という4つのハウスのいずれかに所属するハウス制度があり、学年を超えた交流やリーダーシップ育成の場として機能しています。年間を通じてハウス対抗の行事やチャレンジが企画され、コミュニティとしての一体感を育んでいます。

クラブ・スポーツ・アクティビティ
Fulford Academyは、地元の高校が加盟するLeeds and Grenville Secondary School Athletics Association(LGSSAA)に所属し、バレーボール・バスケットボール・サッカー・陸上・クロスカントリーといった団体競技のほか、ランニング・バドミントン・カーリング・ゴルフ・テニスなど個人competitionにも対応した部活動プログラムを展開しています。
カナダの高校スポーツ文化を体験しながら、チームワークや責任感を学ぶ機会として位置づけられています。
スポーツ以外にも、アート・チェス・読書・ギター・ヨガ・ダンス・グリークラブ・アルティメットフリスビーなど、幅広いクラブ活動が用意されています。生徒が自分の興味関心に合わせて新しいことに挑戦できる環境が整っており、リーダーシップの経験を積む場としても活用されています。
週末には、ブロックビルでの1000アイランズ・ボートクルーズやオタワの国会議事堂見学、モントリオール・トロント・オタワの水族館やアミューズメントパーク、キングストンのフォート・ヘンリー、ハロウィンのお化け屋敷やかぼちゃ彫り、ブロックビルのサンタクロース・パレードなど、カナダならではの季節行事や校外学習も豊富に企画されています。
カナダの私立高校選びにおいてスポーツプログラムは重要な判断材料の一つです。学校ごとの特色や、地域による違いについてはスポーツで選ぶ高校特集もあわせてご覧ください。
教育システム・カリキュラム
Fulford Academyでは、オンタリオ州教育省が定めるカリキュラムに沿って、OSSD(Ontario Secondary School Diploma)の取得を目指します。英語・数学・理科・社会科目に加えて幅広い選択科目が用意されており、生徒は進学先の希望や将来のキャリアに合わせて履修科目を組み立てていきます。科目選択にあたっては、アカデミック責任者と個別に相談しながら進める体制が整っています。
▶ あわせて読みたい OSSD(オンタリオ州高校卒業資格)とは
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英語力が十分でない留学生向けには、ESLファウンデーションプログラムが用意されています。読む・書く・聞く・話すの4技能をバランスよく伸ばしながら、学年相応の教科内容にも触れる「コンテンツベース学習」を採用しており、語学力と教科知識を同時に育てていく設計です。
9月入学の新入生でESLプログラムを履修する場合は、8月の学習準備プログラム(Academic Orientation Program)への参加が求められます。

また、大学進学前の準備段階としてUniversity Qualification Year(UQY)も用意されており、それぞれのプログラムは学期の途中からでも段階的にステップアップできる柔軟な設計になっています。
プログラムの詳細な履修可能科目については、公式サイトの案内資料もあわせてご確認いただくことをおすすめします。
進学サポート体制
Fulford Academyでは、生徒一人ひとりにアカデミック・アドバイザーが付き、学業面の目標設定から大学出願まで継続的にサポートする体制が整っています。
アドバイザーは科目選択の相談だけでなく、成績の進捗確認や大学出願準備についても継続的に関わり、必要に応じて保護者への報告も行います。各レポート期間には、ハウス長を通じてアドバイザーからのコメントが家庭に共有される仕組みもあり、学業面での小さな変化も見逃さない体制です。
加えて、教員やより上級学年の生徒がメンターとして付くメンタープログラムや、教師が常駐する構造化されたスタディホール(自習時間)も設けられており、学業面でのつまずきを早期にキャッチしてサポートにつなげる仕組みが幾重にも用意されています。


経験から感じるのは、Fulford Academyのようにアドバイザー制度がしっかりしている学校は、保護者の不安を軽減しやすいということです。定期的にアドバイザーからのコメントが届く仕組みがあると、離れて暮らすお子さんの状況を把握しやすく、安心材料の一つになると感じています。
留学生サポート体制
Fulford Academyの寮生活は24時間体制のスタッフ見守りのもとで営まれており、安全な生活環境と緊急時対応の両面で留学生を支える仕組みが整っています。カナダでの暮らしに不安を感じたときに相談できる相手が常に身近にいるという点は、初めての海外生活を送るお子さんにとって大きな安心材料になるはずです。
語学面では、前述のESLファウンデーションプログラムに加えて、異文化適応を目的とした文化統合プログラムも用意されており、カナダの文化・習慣への理解を深めながら、現地の生徒とも自然に関わっていけるようサポートしています。空港送迎サービスも用意されており(オタワ空港を優先、モントリオール空港にも対応)、初めての渡航時の負担を軽減する配慮がなされています。
次のチェックリストは、留学生活を始めるにあたって事前に確認しておきたいポイントの一例です。
- 寮の部屋タイプ(下級生3人部屋/上級生2人部屋)と自分の学年での割り当てを確認する
- ESLファウンデーションプログラムの対象になるか、英語力の目安をあらかじめ相談する
- 9月入学の場合は8月の学習準備プログラムへの参加要否を確認する
- 空港送迎の対象空港(オタワ・モントリオール)と対象日程を確認する
- 食事に関するアレルギーや宗教上の配慮事項を事前に伝えておく
料金
2026-2027年度の費用は以下の料金表をご確認ください。詳細は、お気軽にお問い合わせください。

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