本質はシンプル
色んな本を読んでいると「あれ、別の人も同じ趣旨の名言を言ってたな」と思う事がよくあります。
現代の成功者や歴史上の偉人、それこそ紀元前の思想家からも、本質的には同じ意味や共通点がある言葉を見みかけます。
つまり、人の本質は既に何百年・何千年も前から明らかになっていると言えます。
現代語られる、人間の本質を突いたような話は非常に説得力があったとしても、
過去に語られた真理を別の言葉で再発見しているだけなんだと思います。
ただその発見は、まったく異なる方面から追求しても同じ真理にたどり着くのがおもしろい。
経営も、スポーツも、政治も、戦争も、人間関係も、健康も、ビール造りも(個人的趣味)
本質を突き詰めると、同じ共通の真理にたどり着く。
稲盛和夫さんの「成功への情熱」という本の中に「心の次元を高める」という話があり、
その中で、数学の難問を次元を一つ高くする事で解決して賞を受賞した教授の言葉、
「複雑な現象というのは、単純な事実の投影に過ぎない」を引用されてました。
私はこの言葉は、人間の真理だけでなく、森羅万象・地球・宇宙の真理に繋がる話だと感じました。
人間はあらゆる事象を自ら複雑に捉えてしまってるが、
本当は全てつながったシンプルな法則が世の中に流れているんだと思います。
だから、目の前の現象をそのまま見るのでは無く、まず俯瞰し、そして抽象的にとらえ、
さらに究極にシンプルな裏の法則を学び取るように努めていきたいと思っています。
ちなみに稲盛さんの本では「次元をあげる」と表現していますが、
数学的には積分ではなく微分して次元を落とす事で数式がシンプルになるわけなので、
私の感覚では次元を落とす事で本質が見える、も言い方も正しいのでは無いかと感じています。
自然界を微分しまくって究極にシンプルにした先の
森羅万象を貫く単純な法則とは、どんなものなのかなーと想像を巡らします。
でもそれは驚く内容ではなく、実は既に知っている事なんじゃないかと思います。
だってすごくシンプルなものなんですから。