コロナ感染時の対応についてBC/ON州の指針に基づいて解説します。ここではワクチン接種完了した成人を前提としています。正確な情報は下記ページをご自身で確認下さい。
コロナ感染時のポイント
・ワクチン接種済みでも感染する・熱がひくまで家で自己隔離
・重症リスクのある人は治療薬処方
・アドバイスが欲しい人は811
・重症の人は911
コロナの症状が出た場合
コロナの症状がみられる場合、自宅で管理できる程度なら自宅療養・自己隔離で改善を待つ事が推奨されています。コロナの症状とは、熱、寒気、咳、息切れ、味覚・嗅覚障害、関節痛、倦怠感、筋肉の痛み、頭痛、鼻水・鼻づまりなどがあたります(参考ページ)。
自宅療養・隔離は、以前は最低5日間と指定がありましたが、カナダは現在日数の指定はありません。解熱剤を使わない状態で熱が正常に戻り症状も改善している、検査キットで陰性になっている、といった点を考慮して外へ出るかどうかの判断をしてください。
リスクの高い方(年齢、持病、ワクチン未接種など複合的な条件を満たす方)は抗ウイルス薬などの処方が可能です。処方の詳しい条件はこちらをご覧ください。
ON州ではオンラインで質問に答えると適切な対応を提示してくれるアセスメントテストも用意されています。
また簡易検査キットでテストを行い、感染の有無を明らかにした上で対策を進める事をお勧めします。簡易検査キット(Antigen Test)は各種ドラックストア等で無料で入手可能です。(参考:Shoppers Drug MartのKit検索ページ、ON州のキット検索ページ)
救急車を呼ぶ場合
症状が重い場合は911へ連絡するよう推奨しています。電話すべき状態とは具体的には以下の通り(参考ページ)。
- find it hard to breathe(呼吸困難)
- have chest pain(胸の痛み)
- can’t drink anything(何も飲めない)
- feel very sick(非常に気分が悪い)
- feel confused(意識の混乱)
相談・アドバイスを受けたい
対応がわからない・困っている場合は「811」に電話する事で州政府運営のサポートデスクにつながり、専門家から直接アドバイスをもらう事が出来ます。811は多くの州で用意されている医療用の相談窓口です。
以下は、実際に感染した人が811に電話した時の例です。(BC州、2022年時点)
- 自動音声が流れる⇒1をプッシュ
- オペレーターと話す
・質問に答える(症状、免許や保険番号など)
・通訳をつける場合は依頼 ※自分で症状を言えるなら通訳無しで問題ありません
・看護師と話すか聞かれる(待機時間が長い可能性あり) - 看護師と話す
・名前と電話番号を聞かれる
・今の症状を伝える
・質問があれば聞く
・看護師からアドバイスをもらう
看護師から実際に質問された項目
・各症状はいつから続いているか・体温計は口と脇どちらで測ったか
・服用中の薬はあ る か
・最近、気絶や手術の経験があるか
・妊娠の可能性はあるか
・どの症状が一番つらいか
・汗はかいているか、滴るほどの汗か
・筋肉痛はお腹にもあるか
・筋肉痛の痛みは10段階でどのくらいか
実際にアドバイスされた内容
・検査キットは発病 3 ~7 日後に行う・シェアハウスではドアノブ消毒
・共有スペースは人がいなければマスク着用して使用可
・手洗いを頻繁に行う
・病院以外の外出は避ける
・水をたくさん飲む、よく寝る
・シャワーを浴びると熱が引く事がある
・アルコールは飲まない
・汗をかいたら着替える
・解熱鎮痛剤は飲み続ける
・半日トイレに行かない、脱水や気絶の症状がある場合は911
クリニック予約
症状が重い、医者のアドバイスが欲しい場合は最寄りクリニックで診察してもらう事も可能です。加入している保険会社の電話窓口があればまずそこへ連絡し保険適用できるクリニックを紹介してもらうか、または最寄りのウォークインクリニックへ自分で電話して予約しましょう。
回復後のワクチン接種
コロナの症状から回復した後でも、ワクチン接種をまだ終えていない場合(3回未満)は引き続きワクチン接種が推奨されています。接種タイミングなど詳しくは専門の方とご相談下さい。