バンクーバーの交通機関

バンクーバーの交通機関

バンクーバーの公共交通はTransLink社が運営するバス、スカイトレイン(無人電車)、シーバス(フェリー)で、バンクーバー一帯を縦横無尽にカバーし、車が無くても移動には困らない仕組みとなっています。ほぼ毎日お世話になるかもしれない交通機関ですので、仕組みを理解して是非うまく使いこなしましょう!

到着したばかりの方へ

小銭やコンパスカードが無い方はクレジットカードでもバスに乗車出来ます。またGoogle Mapでバスの詳しいルート検索や時刻表を見ることが出来ます。

乗り物の種類

バス(Bus)

ダウンタウンは通常バス、トロリーバス(電動バス)、2両が連結したエクスプレスバス、終バスのあとに主要ルートを運行する「N」の付いた番号のナイト・バス など、様々なタイプがバンクーバー周辺エリアを縦横無尽に運行しています 。通常は前から乗車しますが、後ろのドアから乗る事も可能です。

【バスがいつ来るか"テキスト"でチェック】
バス停の看板に5桁の番号が黄色の文字で記載されています。これを携帯のテキストで “33333” 宛に送信すると、時刻表がすぐに返信されます。リアルタイムの運航状況ではありませんが、いつ頃バスが来るか予想するのに役立ちます。

スカイトレイン(Skytrain)

無人電車のスカイトレインは、ダウンタウンのWaterfront駅を始発駅として現在Expo Line、Millennium Line、Canada Lineの3ラインが運行されています。それぞれ頻繁に運行され、昼間は数分おきに駅に到着します。

なおダウンタウンと空港を一本で繋げるCanada Lineは、リッチモンド方面に進む2方向に途中で分かれます。乗車の際は行き先を確認してから乗りましょう。

シーバス

SeaBusはダウンタウンのWaterfront駅とノースバンクーバーをつなぐ小さいフェリーです。フェリーと言っても観光用ではなく、学生・社会人に使われる日常的な通勤通学の手段です。ノースバンクーバーに住む方は利用する場合が多いでしょう。

ノースバンクーバーからダウンタウンにバスも走っていますが、場所によってはシーバスの方が早いケースが多いです。(バスで渡るルートの橋は渋滞もよく発生しています)

乗車には2ゾーン料金が必要。約15分間隔で出航しており、約12分で移動します。

ゾーンと料金

運賃は3つあるゾーン (移動距離)によって異なります。同じゾーン内の移動であれば 1ゾーン料金 、ゾーンを1回またぐと2ゾーン料金、2回またぐと3ゾーン料金となり、 ゾーン毎の乗車券・定期券が販売されています。

ゾーンの仕組み(Translink社HPより)

ゾーン毎の料金は下記の表の通りですが、現金よりコンパスカードの方が安い料金設定になっています。

既に各ゾーンの乗車券や定期券を所有している状態でゾーンを越える場合(1ゾーンの定期券を持っていて2ゾーンに行く場合など)は、追加料金を支払えばそのまま乗車可能です。

  • バスは全てのソーンを 1ゾーン料金で利用可能です。
  • 平日 6:30以降、土日祝は全てのゾーンを1ゾーン料金で利用可能です。
  • 空港からカナダラインに乗車する場合 5ドルの割増し料金が適用されます。
  • 現金でバスに乗ると、バスからスカイトレインには乗り継ぎが出来ません。(乗り継ぐと費用を2回払う事になります)
  • マンスリーパスはカレンダー上の1日から末日までが1ヶ月となります。日本のように購入した日から一ヶ月ではありません。
  • メトロバンクーバーの公立カレッジ・大学の学生はU-Passという学割パスを購入出来ます。
  • 12~18歳、65歳以上の場合はConcession Fareと呼ばれる割引料金で購入可能です。該当しない18歳以上の方がConcessionを購入して利用すると罰則がありますのでご注意下さい。

TransLink料金表

2024/7/1改定
距離 現金 コンパスカード
(stored value)
一日パス 一ヶ月パス
1ゾーン $3.20 $2.60 $11.50 $107.30
2ゾーン $4.65 $3.85 $143.50
3ゾーン $6.35 $4.90 $193.80

詳細:Translink:Pricing and Fare Zones 

コンパスカード

運賃は現金、またはコンパスカード(Compass Card)と呼ばれる電子カードで支払います。コンパスカードなら90分以内に何度でもバス・スカイトレインの乗り継ぎを無料で出来ます。料金体系も現金より割安ですから、バンクーバーに住む場合は原則まずコンパスカードを購入するのが基本です。

コンパスカードの購入はスカイトレインの駅に設置されている販売機で購入出来ます。初めて購入する時はデポジットとして6ドル払います。その上で現金のチャージ(stored value)またはマンスリーパス(monthly pass)等を選んで支払いをします。

マンスリーパスはカレンダーの1日~31日で有効になる乗り放題のパスで、前月20日~当月15日の間に自動販売機で購入出来ます。

  • バスでは乗車時に一度だけタップし、出口ではタップ不要です。スカイトレイン・シーバスは駅に入る時・出る時の両方タップします。
  • その他の磁気カードと重ねて読み取るとエラーになる事があるためご注意下さい。
  • TranslinkのHPで自分のCompass Cardを登録する事をお勧めします。登録すると、万一紛失してもカードに入金していたお金を戻すことが出来ます。→コンパスカードホームページ

コンパスカードミニ

コンパスカードミニは、カード型のコンパスカードと全く同じ機能を持つ、キーホルダー型のコンパスカードです。特に女性など、カードを財布から毎回取り出すのが面倒、という方はこちらの方が使い勝手がよいという方もいます。

既に持っているコンパスカードをミニに変える場合、ウォーターフロント駅にあるTransLinkのカスタマーサービスへ行き、ミニに切り替えたいと伝えて下さい。事前にオンラインでカード登録しておく必要がありますので、未登録の場合はコンパスカードのページでアカウントを作り、必要情報を入力して下さい(登録はすぐ終わります)。

Waterfrontカスタマーサービス

ウォーターフロント駅構内のスターバックスコーヒーの隣にあります。営業日は平日月~金曜AM8:00~PM5:30。(参考記事

U-Pass(学割パス)について

メトロバンクーバーの公立カレッジ・大学の学生は学割パスを購入出来ます。

【料金】$46.00(2024/5/1~2025/4/30)ゾーン無制限
【購入方法】続き・支払いは学校で行います。詳しくはご自身の学校窓口へご確認下さい。(通常は入学時に学校から案内されます)

U-Pass対象校
・University of British Columbia
・Simon Fraser University
・Capilano University
・Langara College
・Emily Carr University of Art & Design
・Vancouver Community College
・Douglas College
・Kwantlen Polytechnic University
・British Columbia Institute of Technology
・Nicola Valley Institute of Technology

詳細:Translink U-Pass BC

Concession Card(特別割引コンパスカード)

13~18歳、65歳以上、障害がある方などは、Concessionと呼ばれる割引料金でTransLinkを利用出来ます。短期から長期の留学生もご利用可能です。

割引を受けるにはオレンジ色のコンパスカード(Concessionカード)を購入します。購入方法やチャージ方法は青色と若干異なるためご注意下さい。

Concession料金
  1-Zone 2-Zone 3-Zone
片道 $2.15 $3.15 $4.35
Monthly
Pass
$61.35

※19歳以上の方は利用出来ません。駅では定期的に検査が行われており、不正利用が発覚すると罰金が科せられますので、ルールを守ってご利用下さい。

【購入方法】
街にあるLondon Drugsの店舗(レジではなくカスタマーサポートのカウンター)、またはWaterfront駅カスタマーサービスで購入します。カード自体の料金は通常のコンパスカードと同様6ドル。券売機では購入出来ません。

【Concessionの支払い方法】
Stored Value:券売機やオンラインでチャージ可能です。
Monthly Pass:オンライン、またはWaterfront駅でのみで購入出来ます。券売機ではパスを購入出来ません。

【オンラインでチャージがお勧め】
コンパスカードは青・オレンジどちらもオンラインで管理・支払いが出来ます。特にConcessionカードの月間パスは券売機で扱えないため、オンラインで購入するのが簡単でお勧めです。コンパスカード裏面にある20桁の番号と3桁のセキュリティコードを入力すればアカウントを作らなくても管理が可能。

➡コンパスカードオンラインページ

おすすめアプリ

日本と比べるとバンクーバーでは、地下鉄やバスが時間通りに到着しないことが多いです。そのためアプリで時刻表や運休状況を確認したり、近くのバス停を調べたりすることが出来るので、ダウンロードしておくと便利です。

  • Transit(Apple,Android):カナダ全土で使えるシンプルで使いやすいアプリ
  • Citymapper – Real Time Transit(Apple,Android):見やすくて使いやすいアプリ
  • TransitDB Vancouver(Android):オフラインでも使えるバンクーバー限定アプリ