Duolingo English Test（DET）は、Duolingoという外国語学習アプリが運営するオンライン英語試験です。カナダの私立・公立カレッジの入学でも広く採用されており、IELTS等と比べると取り組みやすい英語テストとして近年知名度を増しています。
Duolingoの最大の特徴は完全オンラインで完結する点で、他の英語試験と比べ手軽に受験できることから、近年人気が高まっています。
試験は160点満点で、多くの教育機関でTOEFL/IELTSと同様に英語力の証明として提出可能です。
DETの主な特徴
- 受験料がリーズナブル：US$49と他の試験に比べて格安で受験可能（例：TOEFLはUS$245、IETLSはUS$280以上）
- 短時間で受験可能：所要時間は約1時間。他の試験より短時間で、忙しい方にも適しています。
- 迅速な結果通知：受験後、通常2日以内に結果が通知されます。
- スコア取得が比較的容易：他の英語試験と比べてスコアを得やすいとの声も多いです。
ただし、タイピングが苦手な方には少し不向きであることや、プログラムや学校によってはDETのスコアが認められない場合もあるため、事前の確認が必要です。
- カナダ全土で多くの私立・公立カレッジがDET対応
- BC州私立カレッジは学校独自英語テストが使えない（外部スコア必須）※2025年より
- 公立カレッジはTOEICや英検スコアは進学に利用出来ない
- カナダの他の試験に比べ「格安」「短時間」「自宅で受験可能」と負担が少ない
スコア換算表
DETとTOEFL/IELTSのスコア換算です。こちらはDuolingo公式サイトを元に作成しています。
なおDETを受け入れているカレッジ等では、具体的な必要DETスコアを指定しています。入学手続きでは学校の情報を参考にし、この換算表はあくまで目安としてご覧ください。
| Duolingo | TOEFL iBT | IELTS Academic |
|---|---|---|
| 160 | 120 |
8.5-9
|
| 155 | 119 | 8 |
| 150 | 117-118 | |
| 145 | 113-116 |
7.5
|
| 140 |
109-112
|
|
| 135 |
104-108
|
7 |
| 130 |
98-103
|
|
| 125 |
93-97
|
6.5 |
| 120 |
87-92
|
|
| 115 |
82-86
|
6 |
| 110 |
76-81
|
|
| 105 |
70-75
|
|
| 100 |
65-69
|
5.5 |
| 95 |
59-64
|
|
| 90 |
53-58
|
5 |
| 85 |
47-52
|
|
| 80 |
41-46
|
|
| 75 |
35-40
|
4.5 |
| 70 |
30-34
|
|
| 65 |
24-29
|
|
| 60 |
18-23
|
4 |
| 10-55 |
0-17
|
0-4
|
Duolingo English Testを受験するために必要なもの
DETを受験するには、以下を事前に用意しておきましょう。
- Duolingoアカウント
年齢、メールアドレス、パスワードなどの基本情報を入力して簡単に作成できます。 - 受験当日の準備
- コンピューター（デスクトップまたはノートパソコン）
- ウェブカメラ（顔認証のため）
- マイク（スピーキングテスト用）
- 安定したインターネット接続
- パスポートなどの身分証明書
- 静かで明るい受験環境
注意点
Duolingoは試験時間中もカメラで自分を映しながら受験しますが、カメラ判定の結果違反と判定され、テスト結果が認定されない事があります。
実際過去に身に覚えの無い違反行為はを指摘され、アカウントをブロックされてしまった方もいます。（ブロックされると再受験が出来なくなります）
カメラ外に目をそらすなど、勘違いされそうな不用意な行為を避ける事が重要です。お気を付けください。
Duolingo English Testの試験構成
DETは、英語の読解、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのスキルを総合的に評価する試験です。セクションごとに分かれた形式ではなく、４技能の問題がランダムに出題されるため、試験中は集中力が求められます。
問題パターン例は以下の通りです。
- 文章の単語穴埋め問題
単語穴埋め問題は、最初のアルファベットや文字数がわかるようになっていることもあり、単語力やスペリングの知識が問われる。
2.長文の穴埋め（選択式）
似たような問題で文章中の単語穴埋め（選択問題）もあります。
3.実在する英単語を選ぶ問題
実在する英単語を選ぶ問題は yes or no の二択問題です。単語が実在するどうかだけで意味は問われませんが、ボキャブラリーの広さが問われます。
4.聞いた文章を正確にタイピングする問題（リスニング）
聞いた文章を正確にタイピングする問題はいわゆるディクテーションと呼ばれる文字の書き起こしです。
聞こえた英語をミスタイプなく、正確に入力する必要があります。
5.アナウンスを聞いて、選択肢から回答を選ぶ問題
流れてくるアナウンスを聞いて、複数の選択肢から正しい回答を選ぶ問題です。正確なリスニングスキルが求められます。
6.インタラクティブリスニング
インタラクティブリスニングは、聞こえた英語の質問に対して、適切な選択肢から一つを選ぶ問題です。ここでは、リスニングスキルと場に適したな返答ができるかの能力が問われます。2〜3ラリー続くので、リスニング以外にも話の流れを正確に理解する必要があります。
7.文章を読んで録音する問題（スピーキング）
短い文章が画面上に出てくるので、はっきりと読み上げて録音を完了させる問題です。正確に正しい発音で読むスキルが問われます。
8.画像を見てスピーキングする問題
示された制限時間以内にスピーキングをする問題です。瞬時に画像について英語で説明するスキルが求められます。
9.写真を一文で説明するライティング問題
画面に表示された写真についての説明を制限時間内に行うライティング問題です。瞬時に文章を正確に作るスキルが求められます。
10.指定されたトピックについてのライティング問題
指定されたトピックについてのライティングでは、制限時間が与えられトピック（示された文章）に対して論じる力が求められます。タイプミスや文法ミスに気をつけながら質問に答えましょう。
上記のような問題は、公式サイトで練習問題を受けられるため、事前に試してみるのがおすすめです。
DETを受ける上での注意点
Duolingo English Testは便利で手軽に受験できる一方で、以下の点に注意が必要です。
①プログラムによっては認められない
DETを受け入れる学校でも、特定のプログラムではスコアが認められない場合があります。またそもそも学校が受け入れてない場合もあるため、事前に確認しましょう。
②勉強用の参考書が少ない
他の試験と異なり、市販の参考書が少ないため、YouTubeなどを活用して準備するのがおすすめです。また、DETには無料のPre-testがあるため、問題パターンの把握などに活用するとよいでしょう。
③タイピングが必要
DETのライティング問題では、時間制限内でタイピングをして回答する必要があります。そのため、PCでのタイピングに不慣れな方にとっては、難しく感じるかもしれません。
④DET対応かどうか再確認
DET試験はコロナ渦の一時的な措置として導入した学校が多く、予告なく入学条件から除外する可能性もあります。DETを受験する前に、必ず最新の入学条件を学校・エージェントへ確認してください。
Duolingo対応のカナダのカレッジ
多くのカナダ私立・公立カレッジでDETを受け入れていますが、全ての学校が対応している訳ではありません。
Duolingoが使える学校かどうかは慎重にご確認下さい。
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