学生ビザ発行数の上限とPAL制度
- 2024年の学生ビザ発行数に上限が設定され、全体で36万件の予定となりました。(前年から35%減)
- 2024/1/22以降の学生ビザ申請はPAL(provincial attestation letter)と呼ばれる書類が必要となった。
- PALの配分は人口などを考慮し州毎に設定された(例:ON州235,000、BC州83,000)。
- ただし小・中学生、高校生、修士課程、博士課程の学生は上限の影響を受けない。
<PALが不要なケース>
・小・中学校、高校、修士課程、博士課程の学生
・カナダ在住で、学生ビザの延長をする人
・カナダ在住で、就労ビザ保持者(IEC・ワーホリを除く)
・カナダ在住で、DLI校で交換留学をしている人
他(詳細はこちらのページ参照)
<7月頭の修正>
・ワーホリ⇒学生ビザの切り替えでもPALは必要とされました
・提携校のパスウェイ経由でもPALが必要とされました
ON州について
3/27の発表で、生ビザの許可対象についてアナウンスされました。ポイントとしては、私立カレッジ(コープ留学)はON州ではほぼ難しくなり、語学学校も限られたPAL枠がある学校しかビザを発行する事が出来ません。
- ON州全体で235,000件のPALが割り当てられた
- 96%が公立カレッジ・大学、4%が語学学校、私立大学へ割り当てられる。
- キャリアカレッジ(私立専門学校)には割り当てられない。
- 需要の高い業界のプログラムへ優先的に配分される
- 各校の2023年の学生数レベルは超えない
- 留学生数は、各校の2023年のカナダ人学生(初年度)の55%を超えない(高い需要のある分野を除く)。
BC州について
3/1の発表
- BC州のPALの発行は3/4から開始
- BC州全体で83,000件のPALを割当(昨年の申請数97,000)
- 比率は公立が53%、私立が47%
3/4以降に入学手続きを終えると、LOA(入学許可証)に加えPALレターを学校から受け取ります。この2点を学生ビザ申請にご利用下さい。
その他
- 今後2年間に新しく設置された学校(post-secondary)には留学生の入学を許可しない。
- 私立学校は今後、州が留学生の英語力の入学条件を設定する。
- 公立のPost-secondary学校は、学生が卒業までに発生する学費レベルを明示し、学費の透明性を高めなければならない。
その他、州が私立学校へより頻繁な審査をするなど、学校間へ厳しい基準を設定するなどの指針が明示されました(詳細)。
オフキャンパス就労の時間
2024/4/29の発表にて、秋からオフキャンパス就労対象の学生は、就労時間を現状の週20時間から週24時間に変更される計画と発表されました。
働ける時間が、元々の週20時間から2割増えた事になります。
カナダ・アメリカの研究では学生が「週24時間以上働くと中退する可能性が高まる」ことも背景として語られています。 詳細はまた追って発表されるとのこと。
経緯:もともと「週20時間」だったオフキャンパス就労の上限は4/30まで撤廃されて無制限でした(対象:去年12/7までにビザ申請していたオフキャン対象の学生)。
この撤廃は4/30をもって一旦終わる(=週20時間に戻る)のですが、秋から正式に週24時間に増える見込みとの事です。
配偶者Open Work Permitの要件変更
1/22発表日から数週間以内に以下のルールが施行される。
- 修士および博士課程の学生の配偶者は、引き続き配偶者就労ビザの申請が出来る。
- カレッジ・大学レベルの学生の配偶者は就労ビザを申請出来ない
PGWP(ポスグラ)の変更について
2024年はPGWPの対象が段階的に限定される動きがありました。(⇒PGWPとは)
- 2024/9/1以降、私立カレッジが公立カレッジプログラムを提供する制度(PPP)がPGWPの対象外となる。
PPPは主にON州で提供されていましたが、このうち日本人の学生はわずかな状況でした。 - 修士課程の卒業生は2024/2/15以降、プログラム期間に関わらず3年間のPGWP申請の対象となる。
修士・博士課程の学生は、2年未満のプログラムでも条件を満たしていれば3年間のPGWPを得られる。 - 2024年11月以降にビザ申請する学生は以下2条件が追加される
カレッジや大学で学士号以下のプログラム(Diploma、Associate Degree等)卒業生は、PGWP申請にあたり追加条件が2つ加わりました。- 語学力の証明:英語CLB 5以上(4分野全て)またはフランス語NCLC 5以上(4分野全て)
- 以下5分野の専攻であること(詳細:移民省HP)
- agriculture and agri-food(農業、農業食品)
- health care(ヘルスケア)
- science, technology, engineering and mathematics (STEM)(科学、技術、工学、数学)
- trade(熟練技能職のこと。貿易ではありません)
- transport(運輸)
2024年11月以降のポスグラ対象条件について、詳しくはビザJPカナダの関連ページも参考にご覧ください。
情報ソースなど
- 2024/10/4発表 PGWP申請条件(新)
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/study-canada/work/after-graduation/eligibility.html - 2024/4/29 ミラー移民大臣発表
Canada to introduce new rules around off-campus work hours for international students - 2024/4/10 ICEF Monitor 2024年のCapについて
Canadian immigration minister releases official cap figures and targets for 2024 - 2024/3/27 ON州発表
https://news.ontario.ca/en/release/1004360/ontario-allocating-international-student-applications-to-support-labour-market-needs - 2024/3/1 BC州発表
B.C. implements federal changes for new international students - 2024/2/5 カナダ移民局発表
Additional information about International Student Program reforms - 2024/1/29 BC州発表
B.C. strengthens quality standards for international education - 2024/1/22 カナダ移民局発表
Canada to stabilize growth and decrease number of new international student permits issued to approximately 360,000 for 2024