【2026-2027最新】カナダ学生ビザ必須書類「PAL」とは?来年度の枠確保・申請スケジュールを徹底解説

最終更新:2026年8月時点の公開情報(2027年出発向けスケジュールを追加)

「PAL」という言葉、学校からの案内やビザ関連の記事で見かけたことはありませんか?
2024年1月からカナダの学生ビザ(Study Permit)申請に関わる制度で、留学の種類によっては必須の書類になっています。 ここでは細かい制度の全てではなく、「自分(またはお子様)にとって関係があるのか」「関係あるならどう対応すればいいのか」を中心に、実務的に整理してご説明します。

漫画でわかる カナダ学生ビザ必須書類「PAL」(全11ページ)
左右にスワイプするとページが進みます。画像をタップすると全画面で拡大して読めます。
PAL解説漫画1ページ目。表紙。【カナダ留学】PAL(証明書)制度の全体像。マイルストーンカナダ カウンセラー朝倉のぞみが解説する。
PAL解説漫画2ページ目。PALって何? PALは、州・準州政府が発行する「留学生の受け入れ枠が確保されていることの証明書」である。たとえると、各州に配られる留学生の「整理券」のようなもの。カナダ地図の上で、留学生たちに整理券が配られる様子。
PAL解説漫画3ページ目。PALと学生ビザの関係。PALはビザそのものではなく、ビザ申請時に必要となる添付書類である。ビザ申請の窓口では、PAL(整理券)を持っている人だけが列に並べる。PALを持っていない人は並べない。
PAL解説漫画4ページ目。あなたにPALは必要? 必要なのは、学部留学・公立カレッジ、語学留学(6ヶ月超)、私立カレッジ・専門学校。語学・私立カレッジ向けの枠はごくわずかである。対象外は、小・中・高校(K-12、私立・ボーディング含む)、語学留学(6ヶ月以内・観光ステータス)、公立大学の修士・博士課程。
PAL解説漫画5ページ目。受け入れ枠は年々狭くなっている。カナダ全体の受け入れ枠は年々絞り込まれており、新規留学生の到着目標は2025年が305,900人、2026年が155,000人(前年比約49パーセント減)、2027年が150,000人(前年比約3パーセント減)と推移している。
PAL解説漫画6ページ目。学校タイプで事情が違います。枠に余裕があるのは公立カレッジと大学(学部)で、通常の出願スケジュールで間に合う。枠が限られるのは私立の語学学校と専門学校(コープ提供)で、早めの準備が必要である。
PAL解説漫画7ページ目。PAL取得までの流れ①。まずは学校への手続きから始める。ステップ1、希望する学校に出願する。ステップ2、学校から合格通知を受け取る。ステップ3、学費を支払う。
PAL解説漫画8ページ目。PAL取得までの流れ②。PALは学校が申請する。ステップ1、学校が学生に代わってPALを申請する。本人が直接申請するものではない。ステップ2、学校からPALを受け取る。ステップ3、LOAとPALをそろえて学生ビザを申請する。
PAL解説漫画9ページ目。PALのスケジュール。学費の支払いまで終えているかが分かれ目となる。出発の前年・秋までに学校を選び出願する。出発の前年・年内に合格通知を受け取り学費を支払う。出発年のはじめに、州が学校へ枠を配分し、学校がPALを申請する。配分のあと、PALを受け取り学生ビザを申請する。なお公立カレッジ・大学は必ずしもこのタイミングを目指す必要はない。
PAL解説漫画10ページ目。PAL取得後の注意点。有効期限に注意。発行された年の12月31日までが期限である。学校の変更は不可。PALは学校とプログラムが指定される。ビザ却下時は再利用不可。学校に再発行を依頼する必要がある。
PAL解説漫画11ページ目。カウンセラーの朝倉のぞみが、自分の場合PALが必要か分からない方はお気軽にご相談くださいと語りかけている。無料相談・お問い合わせはこちら。マイルストーンカナダ。
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PALって結局なに?

📌 一言でいうと
PAL(Provincial Attestation Letter/州・準州認証レター)とは、留学先の州・準州政府が「この生徒の枠は、うちの州に割り当てられた受け入れ人数の中にきちんと確保されています」と証明する書類です。学生ビザそのものではなく、学生ビザ申請にあわせて提出する添付書類の一つという位置づけです。
💡 たとえるなら… カナダ全体で受け付けられる留学生の「整理券」の総数があらかじめ決まっていて、それが各州に配分されています。PALは、自分がその州の配分枠の中にきちんと席を確保できていることを示す「整理券の控え」のようなものです。整理券(枠)がなければ、そもそも申請の列に並ぶことすらできません。

なぜPALが必要になったの?

2024年1月22日、カナダ政府(IRCC)は留学生数の急増によって住宅事情や公共サービスへの負担が大きくなっていることを理由に、学生ビザ発行数に全国的な上限(Cap)を設定しました。その枠を各州・準州に人口比などで配分し、「配分枠の中にいることを証明する仕組み」として導入されたのがPALです。2026年現在もこの上限制度は継続しており、むしろ年々絞り込まれる傾向にあります。

2024年1月22日
PAL制度スタート。留学生受け入れ数に全国的な上限(Cap)が導入される。
2024年〜2025年
対象範囲が拡大(ワーホリからの切替、提携校パスウェイ、大学院なども順次対象に)。
2026年1月1日
公立大学の修士・博士課程がPAL対象外に。研究人材の受け入れを優先する方向へ調整。
2026年(現在)
全体の受け入れ枠は前年からさらに縮小。州ごとの競争は引き続き激しい状態です。

【最重要】自分・お子様はPALが必要?

ここが一番知りたいポイントだと思います。留学の種類ごとに整理すると、次のようになります。

✅ 不要
小学校・中学校・高校(K-12)
私立高校・全寮制(ボーディング)学校へお子様が進学される場合、PALは不要です。義務教育段階の留学生はCap制度そのものの対象外となっています。
✅ 不要
語学留学(6ヶ月以内)
6ヶ月以内の語学学校通学であれば、学生ビザを取得せず観光ステータス(ビザなし/eTA等)のまま通学が可能なため、PALは関係ありません。
🆕 2026年から対象外
修士・博士課程(公立大学)
2026年1月1日以降の申請から、公立大学(Public DLI)の修士・博士課程はPAL提出が不要になりました。私立大学の大学院は引き続き対象です。
⚠️ 原則必要・狭き門
語学留学(6ヶ月超)/私立カレッジ・専門学校
6ヶ月を超える語学留学や、私立カレッジ・専門学校への進学は原則PALが必要です。この区分に配分される枠は例年ごくわずかで、狭き門になっています。
⚠️ 原則必要
学部留学・公立カレッジ等
上記のいずれにも当てはまらない、一般的な学部・カレッジ留学は原則PALが必要です。ただし、この区分は比較的枠に余裕がある状況が続いています(詳しくは次のセクションをご覧ください)。
その他の対象外ケース:交換留学生、既に留学中で同じ学校・同じレベルのままビザを延長する場合、一部の政府優先枠の学生なども対象外です。ご自身のケースが判断しづらい場合は、無理に自己判断せず学校またはカウンセラーにご確認ください。
💬 自分・お子様のケースがどの区分にあたるか迷ったら 無料相談で確認する →

学校タイプによって「枠の余裕」は大きく違います

ニュースや解説記事では「PALは狭き門」と一括りに語られがちですが、実務の感覚では、取りにくさは学校タイプによってかなり差があります。同じ「PAL対象」でも、必要な準備の急ぎ方は同じではありません。

✅ 比較的余裕がある
公立カレッジ・大学(学部)
これらの学校に配分される枠は比較的多く、実際のところ年の後半に手続きを始めた方でも問題なくPALを受け取れているケースが大半です。入学セメスターの出願受付開始にあわせて通常どおり進めていただければ、PALを理由に特別急ぐ必要はほとんどありません。
⚠️ 枠が限られる
私立の語学学校・専門学校(コープ提供校を含む)
この区分に配分される枠は州全体のごく一部にとどまり、時期によっては早い段階で埋まります。渡航時期が決まっている場合は、出願・合格通知の取得・学費の支払いまでを早めに終えておくことが重要です。
ただし、次の点にはご注意ください。公立カレッジ・大学であっても、人気の高いプログラムはPALとは別に、プログラム自体の定員が早期に埋まることがあります。また、州ごとの配分数は毎年見直されるため、ここでの傾向が翌年も同じとは限りません。出願時期を判断される際は、最新の状況をカウンセラーにご確認ください。

2026年の受け入れ数はどうなっている?

公表されている数字は、大きく「申請を受け付けてもらえる上限」と「実際に発行される見込み数」の2段階に分かれています。

申請を受け付けてもらえる上限309,670件に対し、実際に発行される見込みは180,000件。受理されても審査で不許可になる方がいることを示す図。

受理された=ビザが下りる、ではありません。政府は不許可になる方を見込んで、実際に発行する予定数より多めに申請を受け付けています。資金証明や渡航目的の説明といった通常の審査は、この先に控えています。
あわせて公表されている数字:2026年の学生ビザ発行予定数は、延長分やPAL対象外(高校生や大学院など)の方も含めた全体で最大408,000件(2025年比 約7%減)です。上の図は、このうちPALが必要な学生に関する部分の数字です。
2026年 申請受理上限 備考
オンタリオ州 104,780件 全州で最大の配分。前年から約42%減。
ケベック州 93,069件 PALの代わりに独自の「CAQ」が必要。
ブリティッシュコロンビア州 32,596件 私立教育機関への審査が厳格化。
弊社が主に扱うBC州・オンタリオ州はいずれも人気の高い留学先です。ただし前述のとおり、この配分の中でも公立カレッジ・大学向けの枠には比較的余裕があり、逼迫しているのは主に私立カレッジ・語学学校向けの枠です。これらの数字は毎年見直されるため、実際に申請される際は必ず最新情報をご確認ください。

狭き門を突破するために、今からできること

枠が限られる区分(私立の語学学校・専門学校)を目指す場合や、人気の高い州・学校を検討している場合は、次の3点を意識しておくと安心です。

1
複数の学校・州を候補に入れる
第一志望の学校・州だけに絞ってしまうと、その学校の配分枠がなくなった際に打つ手がなくなります。隣接州や同系統の別の学校もあわせて候補に入れておくと、選択肢を保ちやすくなります。
2
「1月の学校への配分」に間に合わせる
PALは例年1月ごろ、州政府から各学校へ配分されます。このタイミングまでに出願・合格通知(LOA)の取得と学費の支払いを終えておくと、学校がすぐにPALを申請でき、有利に働きます。準備が遅れると、学校の配分枠がすでに埋まっている可能性もあります。
3
PAL対象外の選択肢もあわせて検討する
私立高校・全寮制学校(K-12)や6ヶ月以内の語学留学は、そもそもPALの対象外です。目的によっては、こうした選択肢もあわせて検討することで、Cap制度の影響を受けずに留学を計画できる場合があります。

どの組み合わせが現実的か迷う場合は、一人で抱え込まずカウンセラーに相談しながら決めるのも一つの方法です。

📅 学校選びや出願タイミングに不安がある方は 無料相談で相談する →

【2027年出発希望の方へ】今から動くための準備スケジュール

2027年の州別PAL配分(申請受理数)はまだ発表されていませんが、政府が2025年11月に公表した「2026〜2028年移民レベルプラン」では、2027年の新規留学生受け入れ目標がすでに15万人と示されています。これは2026年の15.5万人からさらに絞り込まれた数字で、2027年も引き続き狭き門になる可能性が高いといえます。

このスケジュールが特に重要になるのは、枠が限られる区分の方です。私立の語学学校・専門学校を検討されている場合は、以下の流れを前倒しで進めることをおすすめします。公立カレッジ・大学(学部)の場合は、学校の出願受付スケジュールにあわせた通常の準備で問題ないことが大半です。
州別のPAL配分数は、いつ発表される?2026年分の州別配分は、2025年11月下旬〜12月上旬に発表された実績があります。2027年分の正式発表はまだ出ていませんが、例年のパターンからすると2026年11月〜12月頃になる可能性が高いと考えられます(確定情報ではないため、発表され次第このページを更新します)。さらにその後、各州から個々の学校へPALが配分されるのは例年1月ごろです。出願・LOA取得・学費支払いをこの「1月の学校への配分」より前に終えておくことが、枠を確保するうえで特に重要になります。

正式な数字が出る前から動ける準備は、次のようなイメージです(あくまで一般的な目安です)。

〜2026年秋ごろ
情報収集・学校のリストアップ。気になる学校・州を複数ピックアップし、資料請求やカウンセリングを始める時期です。
2026年秋〜初冬ごろ
出願書類(成績証明書・エッセイなど)の準備と、出願先の絞り込み。
2026年11月〜12月ごろ(見込み)
2027年分の州別PAL配分の発表(例年のパターンからの見込み)。発表され次第、本ページを更新します。
〜2026年12月ごろ(重要)
出願・合格通知(LOA)の取得、学費支払いを完了させるのが理想です。次の「1月の学校への配分」に間に合わせることが、枠を確保するうえで特に重要になります。
2027年1月ごろ(例年)
州政府から各学校へPALの配分が行われる時期。準備が整っていれば、学校はすぐにPALを申請できます。
2027年1月〜2月ごろ
学校からPALを受領後、LOAとあわせて学生ビザ(Study Permit)を申請。
ビザ発給後
フライト・住居など渡航準備を進めます。

※ 上記はあくまで一般的な目安であり、学校や個別の状況によって前後します。出発時期を早める・遅らせるなど、詳しいスケジュールはカウンセラーにご相談ください。

PALはどうやって取得する?(申請の流れ)

PALは学生本人が政府に直接申請するものではなく、通学予定の学校(DLI)を通じて発行される仕組みです。

1
学校に出願し、合格通知(LOA)を受け取る
2
進学の意思を確定し、学費(一部または全額)を支払う
3
学校が学生に代わって州政府へPALを申請
4
学校からPALを受領(メールまたは学内ポータル経由)
5
LOA・PALを揃えて学生ビザ(Study Permit)を申請

※ BC州は比較的発行が早い傾向(おおむね数営業日〜1週間程度)。

知っておきたい注意点

  • 有効期限は発行された年内のみ。2026年に発行されたPALは、原則として2026年12月31日までしか使用できません。
  • PALは「その学校・そのプログラム」専用です。出願先の学校やプログラムを変更する場合は、新しい学校で再取得が必要になります。
  • ビザが不許可になった場合、同じPALは再利用できません。再申請の際は学校に新しいPALの発行を依頼する必要があります(学校側の残り枠次第では、すぐに発行されないこともあります)。
  • 非公式な代行業者による「PAL確約・販売」には注意してください。PALはあくまで学校を通じて州政府から公式に発行されるものです。

よくある質問

PALがないと学生ビザは絶対に取れない?
対象者の場合、PALが無いまま申請すると、不許可ではなく「未処理」として書類ごと差し戻されます。上記の対象外条件に当てはまらない限り、必須の書類と考えてください。
公立カレッジに進学予定ですが、今から出願して間に合いますか?
公立カレッジ・大学(学部)に配分される枠には比較的余裕があり、年の後半に手続きを始めた方でも問題なくPALを取得できているケースが大半です。入学を希望するセメスターの出願受付スケジュールにあわせて進めていただければ、PALを理由に急ぐ必要はほとんどありません。ただしプログラム自体の定員は別途あるため、人気プログラムの場合は早めの出願をおすすめします。
ケベック州で留学する場合もPALが必要?
ケベック州はPALの代わりに、州独自の「CAQ(ケベック受入証明書)」が同じ役割を果たします。
PALさえ取得すれば留学ビザは確実に取れる?
いいえ。PALは「州の受け入れ枠の中に自分の席がある」ことを示すだけで、資金証明や渡航目的の説明など、通常の学生ビザ審査基準は別途すべて満たす必要があります。
高校生の子どもの留学にも関係ある?
いいえ。小・中・高校(K-12)の留学生はPAL制度そのものの対象外です。私立高校・ボーディングスクールへのご入学準備は、この制度を気にせず進めていただけます。

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