留学・ワーホリを終え日本に帰国する際の手続きを解説します。
銀行口座
銀行口座は通常決められた残高を下回ると口座維持手数料が発生するため、口座にお金を残さないなら帰国前に閉じた方が良いでしょう。逆に口座を残したい場合は、維持手数料がかからない最低残高を残しましょう。
日本帰国後も口座が閉められる銀行もありますが、以下の点で対面手続きより不便があります。
- 海外からカスタマーサポートへ連絡する手間と待ち時間
- 口座のお金をすべて移動する手間(窓口で行った方が方法も多彩)
解約方法
解約の具体的手順は銀行により異なる可能性がありますが、通常、支店に直接行き口座を閉めたい旨を伝えればその場で手続き可能です。口座を閉じると残高を現金で手渡されるため、予め日本へ送金するなどして残高をゼロするのがお勧めです。
必要書類
- 身分証明書(パスポートなど)
- アクセスカード
BC州保険(MSP)
BC州の保険であるMSPの有効期限はビザの期限と同じですので、何もしなくても予定通り帰国する場合は手続き不要です。ただ予定変更などでビザ期限より早く帰国する方は、保険料支払いを止めるため予め解約をしましょう。手続きはオンラインで可能です。
ON州保険(OHIP)
ON州の保険OHIPに加入している方は、有効期限より早く帰国予定する場合は途中解約が可能です。解約方法は以下の通り。
- サービスオンタリオ(1-866-532-3161)へ電話
- サービスオンタリオのオフィスで手続き
- 紙のフォームを記入し、サービスオンタリオへ郵送
詳しくはサービスオンタリオWebサイトをご覧ください。
住居
現在契約している部屋・シェアハウスなどの解約は早めの通知しましょう。一般的に「one month notice(退去は一ヶ月以上前の告知)」がルールです。一ヶ月未満で告知した場合は、もう一ヶ月分の家賃支払い義務が生じますのでご注意下さい。
また解約時は以下の点が予定通り処理されるか確認しましょう。
- デポジットの返金
- テイクオーバー(家具類)の売却 ※アパートシェア等の場合
- 光熱費などの支払い(必要な場合)
仕事先
現在勤務している職場に退職意志を早めに伝えましょう。雇用契約がある場合はそれに違反しないよう予め契約の確認を推奨します。
特に重要なのは以下のような点です。
- 最後の給料の受け取り(帰国前または銀行口座の閉鎖前に受け取れるか?出来ない場合はどうやって受け取るか等)
- 最後の出勤日
また翌年1月以降にT4を受け取りタックスリターンをする事もご本人が忘れないようにしましょう。⇒タックスリターンについて
荷物
渡航時より帰国時のほうが荷物が多い、という方がほとんどです。帰国時に別送で送ると追加費用もかかりますので、事前に荷物を整理して量を見積もっておきましょう。
スーツケース等に荷物が入りきらない、といった状況になった際は以下の方法を検討してみてください。
- クラシファイド(日系掲示板、Craigslist、Facebook Marketplaceなど)に売りに出す
- 友達に譲る
- ドネーションをする(Value Villageで服や靴などを寄付が可能)
- 配送サービスを利用(おてがる帰国便というサービスで日本へ配送可能)
Visit Japan Webの登録
Visit Japan Webとは日本の入国手続きオンラインサービスのことで「入国審査」「税関申告」をウェブ上で完結できるものになっています。ここで手続きを済ませると入国時の所要時間が大幅に節約できます。ぜひ帰国前に登録を済ませておきましょう。航空券、パスポート、メールアドレスがあれば手続き可能です。
詳しくは、Visit Japan Web公式サイトをご覧ください。
携帯電話の解約
ご自身が契約している携帯会社に電話または、オンラインで申し込みをして携帯電話サービスの解約を済ませておきましょう。年単位の縛りがある契約では違約金が発生する可能性もあります。留学生がよく利用する格安携帯(PhoneBoxやけーたい屋など)は月単位の契約が基本なのでフレキシブルに解約が出来るでしょう。
外務省帰国届け提出
在留届を提出した方は帰国までに帰国届けを提出しておきましょう。オンラインで提出した方は、オンラインから帰国届けを提出することができます。⇒帰国届の手続きページ(外務省オンライン在留届)
タックスリターン
タックスリターンとは日本で言う「確定申告」に当たります。
日本では会社員だと自分でやる事はまずありませんが、カナダでは会社員も個人事業主もすべての人がタックスリターンをする必要があります。(ワーホリで働いている方も例外ではありません。)
詳しい解説はマイルストーンカナダのタックスリターンページをご覧ください。
コンパスカード
TransLinkのコンパスカードはデポジットとして$6がカードに入金されています。帰国前にウォーターフロント駅にあるサービスセンターでデポジットを返却してもらうのを忘れないようにしましょう。またはrefund request formを記入してメールまたは郵送でTranslinkへ送る形でも申請可能です。(詳細はフォーム最終ページに記載)
このフォームは項目が多い為、ウォーターフロント駅へ直接行く方が手続きは簡単です。