学生ビザやワーキングホリデーの方もBC州の公的な保険MSP(Medical Services Plan)に加入する事が出来ます(学生ビザで半年以上滞在の場合は義務とされています)。MSPは日本で言う国民健康保険に近いものですが、治療費は殆どの場合全額カバーされる心強い制度です(薬代、歯科治療はカバーされません)。なおワーキングホリデーの方の加入は任意で、かつ条件を満たした場合に限り申請可能です。
対象者はBC州に入居してすぐ申請する必要があるため、早めの手続きを留意下さい。なお保険開始まで3ヶ月の待機期間があり、その間は他の保険に加入しておく必要があります。⇒初めの3ヵ月間にお勧めの格安現地保険はこちら
保険の重複にご注意下さい
MSP保険料は申請が遅れても過去にさかのぼって請求されます。つまり民間保険に3ヶ月以上加入していると支払いが重複しますので、MSPの加入を前提にご計画下さい。動画でもMSP解説をしています。よろしければご覧下さい!
加入条件と保険料
滞在ステータスごとの加入条件は以下の通りです。
- カナダ市民、永住者、先住民:BC州に住居があり、最低6ヶ月滞在している(詳細)
- 学生ビザ:6ヶ月以上有効なビザ保持者
- ワーキングホリデー:以下全ての条件を満たす場合のみ(詳細)
- 6ヶ月以上ビザが有効
- 6ヶ月以上滞在予定
- 6ヶ月以上就労予定
- 週18時間以上の勤務予定(雇用主のオファーレター必要)
※観光ビザの方は加入出来ません
学生ビザの保険料は月75ドルです(留学生に関するMSP費用の解説:Health Fee for International Students)。就労ビザ保持者(ワーホリ含む)、カナダ国籍・永住権保持者は無料です。
保障内容
医師による診察費、治療費のほとんどが全額保障されます。
ですので、診察後に会計をする必要がありません。
しかし、薬代や歯科治療などは保障の対象外になる為、全額自己負担になります。
- MSPでカバーされるもの
- 医師による診察費、治療費
- 歯科、口腔外科手術で、病院での手術が必要なもの
- 医師の指示による検査費用
- 医師が必要と認める妊娠、出産に関わる費用
- MSPでカバーされないもの
- 処方薬費用
- 歯科治療費
- 医師の指示でない検査費用(健康診断など)
申し込み手順
- オンライン申請
MSP申し込みページのApply onlineより申し込みを進めます(LifeVancouverの申請ガイド参考)。申請が終わると最後の画面にReference番号が表示されるので、こちらを必ずメモして下さい。 - 郵送物が届く
申請が受理されると、登録住所へ「承認レター」「MSPカード」がそれぞれ別で郵送されます。 - 保険料の請求
MSPが有効になった月から請求書(月75ドル)が郵送されます。
保険適用が始まるのは入国3ヶ月後ですが、申請の受理(レターとカードの郵送)は早ければ申請一ヶ月後くらいに届く事もあります。保険料の請求書は2〜3ヶ月ほどで届きますが、保険期間が始まってから届く事もよくあります。つまり保険料支払い前に保険が既に開始する、という事はよくあります。
必要情報
- ビザ(スキャンしてアップロード)
- カナダ入国日
- BC州の住所
なおワーキングホリデーの場合、以下の条件も満たす必要があります。
- 6か月以上のビザ有効期限があること
- 6か月以上BC州に滞在していること
- 週18時間以上就労していること
最後の「週18時間以上就労していること」を証明するには雇用主からのレターを添付する必要があります。このレターを添付しないと却下されますのでご注意ください。
雇用主のレターに記載が必要な情報
- 週当たりの就労時間(18時間以上)
- 就労開始日、就労終了見込み日
- BC州を去る見込み日
レターの詳細はBC州の公式サイトからご確認ください。