ホームブルーイング
北米のクラフトビールをテーマにした情報サイトを個人的に準備しているのですが、その一環でホームブルワリーを始めました!
日本では、ライセンスの無い人が1%以上のお酒を醸造する事は違法なのでビール造りは完全NGですが(ライセンスも個人で条件を満たすのはほぼ不可能)、北米にはそんなルールはありません。ビールやワインも作り放題で、ビール造りの器材や材料(モルトやホップ等)を販売する専門店も点在します(amazonでも買える)。ビール5ガロン(約23リットル)を作るのに必要な材料は40~50ドルあれば十分です。やっすい!!!(ただし機材は別途購入)
ホームブルワリーは「作って楽しい」「飲んで美味しい」「コスパ最高」と良い事づくめですが、学ぶ事も非常に多いです。そもそもアルコールとは何者なのか?という事を体験を通して理解できます。(簡単に言えば、ビール=穀物のスープを酵母で発酵させたもの)ビール造りを通して「酵母」の偉大さがよくわかります。
自作ビールを飲む楽しさは北米ならではですね。友人が来た時やパーティに呼ばれた時など大活躍です。「家で作ったビール」という文句だけでも話に花が咲きますよね(^^) 私は要領わるく失敗も多いのですが、その分学ぶことばかり。大変勉強になっています。
初めてのホームブルーイング作品!
という事で、ホームブルワリーの流れを写真で簡単に紹介します。これは初めて作ったIPAの工程で、かなりシンプルなレシピでした。ビールはモルト(麦芽)が主な材料ですが、モルトは通常は乾燥した穀物です。ただホームブルワリーの店に行けばお湯に溶かすだけの状態にしてある麦芽エキス(Malt Extract)が売っており、これがまた神レベルに便利です。エキスは質も安定していて、同じ味も再現しやすく、そして使いやすくゴミも少ない。
なお今回はIPAなので「苦み」用と「アロマ」用のホップを何度か投入しました。
左が麦芽エキスです。これを寸胴の中に溶かしいれます。(ドライモルトから作る場合、お湯に浸す⇒軽く煮るという行程が追加される)
エキスが鍋底にくっついて焦げないよう、まずは沸騰しない温度でゆっくり溶かします。
沸騰したら、苦み用ホップを投入してここから一時間煮込みます。IPAの場合は一時間の煮込み時間で何回も異なるホップを投入します。そして一時間経過したら「出来る限り早く」常温に戻します。
煮込み終わって熱を冷まし、水温が常温に戻ったら一次発酵用の容器に入れて、酵母をいれます。このふりかけのようなものがドライ酵母。
数日して一次発酵が落ち着いたら、二次発酵というステップで別の容器に移しいれます。IPAの場合はここで更にホップを追加します。
二次発酵は一週間~10日間ほどかけます。その後、プライミングシュガーと呼ぶ最後の発酵を行うための砂糖と混ぜて瓶などにボトリングします。
ボトリングして更に二週間ほど寝かせたら完了です。ここまでトータル一ヵ月ほどでお店で販売されているビールと同じような状態に仕上がります。