ZIPAIRバンクーバー線について解説

ZIPAIRとは

JALの国際線専用LCCとして2020年にスタートした日本の航空会社。2024年3月から東京ーバンクーバー間でも就航開始。

コンセプトは「フライトの体感時間が短くなるLCC」であり、通常のLCCとは一味違うフライト体験を提供しているようです。

運航路線

  • ソウル ICN
  • マニラ MNL
  • バンコク BKK
  • シンガポール SIN
  • ホノルル HNL
  • バンクーバー YVR 
  • サンフランシスコ SFO
  • サンノゼ SJC
  • ロサンゼルス LAX

ZIPAIRの東京-バンクーバー料金は本当に安い?

最安値で2万円台からあり、時期によりますがバンクーバーから日本は4万円〜5万円で購入が可能。日本からバンクーバーへは3万円〜4万円で購入が可能なため、往復でも7万円〜9万円に抑えられます。ジップエア以外の便では往復で20万円程度はかかるので、かなりお得に日本とバンクーバー間を行き来可能になりました。

しかし、この値段には手荷物や機内食、アメニティなどのサービスは含まれていません。なぜならZIPAIRのサービスは基本的に有料だからです。しかし有料のオプションを追加したとしても安いと言われています。

ZIPAIRの有料サービス

ZIPAIRの主な有料サービスは以下の通りです。

  • 機内持込手荷物
    規定サイズ(1個目:40×25×55㎝、2個目:35×25×45㎝)の合計2個まで。重さは7㎏までが無料。それ以上は追加料金が発生するのでご注意ください。
  • 受託手荷物(お預けの手荷物)
    1個目から料金が発生。
    成田からの場合は 7,000円、バンクーバーからは73ドル。ゴルフ用品、スキー・スノーボード用品などのスポーツ用品の預け入れは別途料金が発生。
  • 豊富な機内食
    ZIPAIRの機内食は事前予約制で、1300円〜2800円で生姜焼きや牛丼などの日本食を中心とした料理を提供。72時間前までの予約が必要。
  • アメニティの購入
    ZIPAIRは基本すべてが販売品です。
    ただ持ち帰って地上で長く利用できるデザインを追求しており、商品価値からすればむしろお得感のあるオプションです。往復チケットなら片道で購入し、往路でも使えますね。

ジップエアのアメニティ

アメニティの種類

  • アメニティセットA 2,500円
    ブランケット/耳栓/アイマスク/ネックピロー/スリッパ
  • アメニティセットB 3,000円
    セットA全て+バッグ

実際に予約した料金

ZIP AIRの料金① ZIP AIRの料金②

実際にジップエアを予約した場合の料金をみていきましょう。

バンクーバー⇒日本の一時帰国例

時期:2024年7月、4週間滞在
区間:バンクーバー・成田の往復
利用者:2名(大人1人、子供1人※6歳未満)

大人一人のチケット料金は755ドルと超格安!そして子供は6歳未満の特別価格(U6)で198ドルです。2名分+オプション・諸経費を全て加えても合計1,408.15CAD(約15万5,000円)。

同時期の他社では、下手すると一人分で倍くらいの価格になります。小児(U6サービス、後述)の子供とはいえ、2人分の往復料金としてはまさに破格と言えるお手頃価格になっています。

<内訳>
  • 運賃(往復)は大人755.06CAD、子供(6歳以下)198CAD=953.06CAD(約10万5,000円)
  • 有料オプションは預け入れ荷物2つ✖️往復分=281.80CAD(約3万1,000円)
  • 2人分の往復の諸税が173.29CAD

ZIPAIRのすごいポイント

燃油サーチャージゼロ円

ジップエアでは通常かかる燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)が一切かからないのも驚きです。他の航空会社と比較してみると、AIR Canadaでは日本とカナダ間で4万円以上もかかるため、かなりお得感があります。⇒サーチャージの解説動画はこちら

LCCなのに座席が狭くない!

LCCは通常シートが狭くて、乗り心地が良くないというイメージがあるが、ZIPAIRでは異なります。シートピッチは海外のFSCとエコノミークラスと同等の31インチ(約79cm)であり、十分くつろげるスペースがあります。

また、フルフラットシートへのアップグレードサービスが提供されています。他社よりも格安でフルフラットシートに乗車できるため、通常のエコノミーシートよりも人気が高いです。

受託荷物が30キロ!

受託荷物は通常23キロまでを上限にしている航空会社が多いですが、ZIP AIRでは受託荷物が30キロまで可能です。受託荷物の預け入れは有料とはいえ、荷物の重さに余裕ができるのは魅力的です。

全席機内無料Wi-Fiが使える

ZIPAIRの機内では全席無料でWi-Fiが利用可能です。通常、国際線の場合、Wifiが無料で提供されておらず、有料オプションとして追加料金がかかります。飛行機の長旅で退屈な時間を過ごさなくていいのはかなり嬉しいポイントです。

「U6」サービス

「U6」サービスは、0歳から6歳までのお子様を対象とした特別なサービスです。このサービスでは、通常の運賃よりも低価格で子供用の座席を予約することが可能。また、安全のためにチャイルドシートを提供し、お子様の座席は保護者の隣に配置されます。通常、事前の座席指定には料金が発生しますが、「U6」ではお子様と隣に座る大人1名分の座席指定料金が無料になります。

詳しくはこちら▼
https://note.zipair.net/n/n1c21162ff46c

ZIPAIRの料金が安いワケ

ではなぜZIP AIRはこんなに安い料金で提供されているのでしょうか。安い分サービスが悪かったり、乗り心地が良くないのかというとそんなことはないようです。なぜならクオリティを下げずにコストを下げる取り組みをしているからです。

  • 機内食の調理手順を単純化し、客室乗務員の作業を簡素化
  • 早朝や深夜のフライトも積極的に運航し、機材の稼働率を上げることによる収益の増加
  • 個人用のシートモニターを外すことで、機体の重量を減らし、燃費を向上させ、メンテナンスの必要性を減少させる
  • 機内での飲食物や商品の注文から決済までをセルフで完結させるシステムの導入
  • スマートフォンを使用したチケットレスシステムにより、カウンターでの手続きを減らし、人件費を削減

ZIPAIRを利用する際の注意点

ZIPAIRを利用する際は以下の点に注意して利用しましょう。

  • 購入チケットについては原則、払い戻し・変更ができないこと
  • 機内食は事前予約が必須。(原則出発の72時間前までに予約)
  • 座席にモニター画面がない。タブレットやPCなどを持参すれば、無料WIFIもあるため、問題はなさそうです。