バンクーバーの公共交通はTransLink社が運営するバス、スカイトレイン(無人電車)、シーバス(フェリー)で、バンクーバー一帯を縦横無尽にカバーし、車が無くても移動には困らない仕組みとなっています。ほぼ毎日お世話になるかもしれない交通機関ですので、仕組みを理解して是非うまく使いこなして下さい!
到着したばかりの方へ
小銭やコンパスカードが無い方はクレジットカードでもバスに乗車出来ます。またGoogle Mapでバスの詳しいルート検索や時刻表を見ることが出来ます。バス(Bus)
ダウンタウンは通常バス、トロリーバス(電動バス)、2両が連結したエクスプレスバス、終バスのあとに主要ルートを運行する「N」の付いた番号のナイト・バス など、様々なタイプがバンクーバー周辺エリアを縦横無尽に運行しています 。通常は前から乗車しますが、後ろのドアから乗る事も可能です。
スカイトレイン(Skytrain)
無人電車のスカイトレインは、ダウンタウンのWaterfront駅を始発駅として現在Expo Line、Millennium Line、Canada Lineの3ラインが運行されています。それぞれ頻繁に運行され、昼間は数分おきに駅に到着します。
なおダウンタウンと空港を一本で繋げるCanada Lineは、リッチモンド方面に進む2方向に途中で分かれます。乗車の際は行き先を確認してから乗りましょう。
シーバス
SeaBusはダウンタウンのWaterfront駅とノースバンクーバーをつなぐ小さいフェリーです。フェリーと言っても観光用ではなく、学生・社会人に使われる日常的な通勤通学の手段です。ノースバンクーバーに住む方は利用する場合が多いでしょう。
ノースバンクーバーからダウンタウンにバスも走っていますが、場所によってはシーバスの方が早いケースが多いです。(バスで渡るルートの橋は渋滞もよく発生しています)
乗車には2ゾーン料金が必要。約15分間隔で出航しており、約12分で移動します。
ゾーンと料金
運賃は3つあるゾーン (移動距離)によって異なります。同じゾーン内の移動であれば 1ゾーン料金 、ゾーンを1回またぐと2ゾーン料金、2回またぐと3ゾーン料金となり、 ゾーン毎の乗車券・定期券が販売されています。
ゾーン毎の料金は下記の表の通りですが、現金よりコンパスカードの方が安い料金設定になっています。
既に各ゾーンの乗車券や定期券を所有している状態でゾーンを越える場合(1ゾーンの定期券を持っていて2ゾーンに行く場合など)は、追加料金を支払えばそのまま乗車可能です。
- バスは全てのソーンを 1ゾーン料金で利用可能です。
- 平日 6:30以降、土日祝は全てのゾーンを1ゾーン料金で利用可能です。
- 空港からカナダラインに乗車する場合 5ドルの割増し料金が適用されます。
- 現金でバスに乗ると、バスからスカイトレインには乗り継ぎが出来ません。(乗り継ぐと費用を2回払う事になります)
- マンスリーパスはカレンダー上の1日から末日までが1ヶ月となります。日本のように購入した日から一ヶ月ではありません。
TransLink料金表
2023/7/1から下記の通り
距離 | 現金 | コンパスカード (stored value) |
一日パス | 一ヶ月パス |
---|---|---|---|---|
1ゾーン | $3.15 | $2.55 | $11.25 | $104.90 |
2ゾーン | $4.55 | $3.75 | $140.25 | |
3ゾーン | $6.20 | $4.80 | $189.45 |
追加料金 | 金額 |
---|---|
1ゾーン→2ゾーン | $1.35 |
1ゾーン→3ゾーン | $2.95 |
2ゾーン→3ゾーン | $1.60 |
コンパスカード
運賃は現金、またはコンパスカード(Compass Card)と呼ばれる電子カードで支払います。コンパスカードなら90分以内に何度でもバス・スカイトレインの乗り継ぎを無料で出来ます。料金体系も現金より割安ですから、バンクーバーに住む場合は原則コンパスカードをまず購入するのが基本です。
コンパスカードの購入はスカイトレインの駅に設置されている販売機で購入出来ます。初めて購入する時はデポジットとして6ドル払います。その上で現金のチャージ(stored value)または月間パス(monthly pass)等を選んで支払いをします。
- バスでは乗車時に一度だけタップし、出口ではタップ不要です。スカイトレイン・シーバスは駅に入る時・出る時の両方タップします。
- その他の磁気カードと重ねて読み取るとエラーになる事があるためご注意下さい。
- TranslinkのHPで自分のCompass Cardを登録する事をお勧めします。登録すると、万一紛失してもカードに入金していたお金を戻すことが出来ます。→コンパスカードホームページ
おすすめアプリ
日本と比べるとバンクーバーでは、地下鉄やバスが時間通りに到着しないことが多いです。そのためアプリで時刻表や運休状況を確認したり、近くのバス停を調べたりすることが出来るので、ダウンロードしておくと便利です。